「埼玉って都会ですかね」古市憲寿氏のコメントに県民猛反発「母娘に失礼」

 埼玉は都会なのか? 田舎なのか? 10月23日放送の日本テレビ系「真相報道 バンキシャ!」で社会学者の古市憲寿氏が発した一言が波紋を呼んでいる。

 番組が「都会から田舎へ…2週間の転校生」と題して紹介したのは、住民票を移さなくても田舎の学校に転校できるデュアルスクール制度。登場したのは埼玉県三郷市に住む一家。母親は「今やっている習い事をなくしてもっと自由な時間を作りたい」と語り、9歳の娘を連れて徳島県・海陽町へ短期間の移住生活を送ることになった。

 番組は母娘2人の徳島暮らしに密着。2週間の転校生活で、9歳の女の子が自然の中で地元の子たちと交流する姿が描かれた。最終日、埼玉へ戻る日には、駅までクラスメートが見送りに来て、ナレーションは「サプライズでクラスメートがホームまで来てくれた。徳島で出会ったのは、都会では経験できなかった豊かな時間と心優しい仲間たちだった」とVTRを締めくくった。

 スタジオでコメントを求められた古市氏は「日本って小さなEUって言うくらい文化的に多様な国だと思うのでいろんな地域を知るってすごくいいと思うんですね」として、「子供に限らず、大人とか大学生とかも、もっともっと国内留学が増えればいいなと思うんですけど」とコメント。

 続けて「今のVTRであったんですけど、埼玉って都会ですかね?」と問題提起。これに番組MCの桝太一アナは「都会から田舎へ」という表現について「相対的な話をしていますので」と返答。これに古市氏は「田舎から田舎じゃないかなと思ったんですけど」と述べつつも、「こうやってぜんぜん違う環境に身を置くってすごい良いなって。僕、留学がノルウェーだったんですけど、そういうぜんぜん違う環境にいると、選択肢が広がるっていうか、『この場所でも生きていけるんだな』って自信になると思うんですよね」と、デュアルスクール制度に理解を示した。

 埼玉は田舎とする発言を聞いたSNSユーザーからは《埼玉は田舎だと?東京にも田舎っぽい地域あるよ》《埼玉にも都会っぽいところはある》《取材に協力してくれた母娘に失礼じゃない?》といった声が寄せられ、中には《もう二度と埼玉に来ないでほしい》《お!埼玉県民にケンカ売ってきた》などと県民らしき猛反発の声も…。

 母娘2人の感動的な移住リポートに水を差す“ディスり発言”だったかもしれない。

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