旧統一教会「推薦確認書」署名議員を杉村太蔵が擁護「要するに要望書」

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体・世界平和連合と自民党議員の間で「政策協定」が結ばれていたことが明らかになった。昨年の衆院選や今年の参院選において、旧統一教会の関連団体が候補者に「推薦確認書」を提示し、署名を求めていたという。
 
 10月23日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS)ではこの新たな疑惑を追及。選挙前に提示された文書に署名したという自民党の斎藤洋明衆院議員は、取材に対して「一種の政策協定だと理解していました」と述べた。

 スタジオでは推薦確認書の内容を紹介。そこには「青少年健全育成法の制定」「LGBT問題や同姓婚の合法化に慎重」「日韓トンネルの実現推進」といった項目が盛り込まれていた。
 
 番組MCの田中裕二が「太蔵さん、この推薦確認書っていうのは普通によくあることなんですか?」と元衆院議員でタレントの杉村太蔵に聞くと、「ちょっと僕自身、推薦確認書っていうのは正直、初めて聞いたんですけど」としたうえで、このように述べた。
 
「要するに要望書っていうのが…。いろんな団体からね。その中ではたとえば、古いですけど『TPP加入して』と、逆に言えば『TPPやめてくれ』と。両方の団体から受ける場合があるんです。要するにいろんな意見があって、最終的にバランスを調整するのが政治家の仕事ですよと…。だから、自民党本部に来る人、いつも全員、不満な顔してますよね。満願回答にならないから。まあ、そういった類のものなのかなっていうのは想像します」

 選挙応援の見返りに政策協定を結ぶ「推薦確認書」を「要望書」にたとえて自民党議員を擁護したことで、SNS上では《すり替えがひどいな》《要望書は一方通行でしょ?矮小化しすぎでは?》《要望書に署名は求めないよね?》といった批判が殺到していた。

 番組ではその後、TVプロデューサーでタレントのデーブ・スペクターが「普通だったら選挙応援やるだけで済む話なのに、これ何か見せたい、証拠が欲しいんですよ。これ、韓国にある本部に見せるためではないかって」と異なる見解を示し、「内政干渉ですよ。だって向こうにある本部の価値観で、しかも亡くなった人が作った価値観なんですよ、だいたいは。それを日本の有権者に押し付けるって、それに『ちょっと待った』と思わない候補者に相当、問題があると思いますよ」と推薦確認書に署名した自民党議員を批判。キッパリと「内政干渉」と言い切ったことには、SNS上でも称賛の声が寄せられていた。

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