安藤優子も警鐘!コロナ感染224人で懸念される「東京差別」のむごい実態

 7月9日、東京都で新たに224人が新型コロナウイルスに感染していることが判明した。前日の新規感染者数が75人だったことから、3倍以上に急増したことになる。

 連日の東京での感染者数の増加を受け、東京近郊の各自治体は対応に苦慮しているが、そんな中で、いち早く「東京の繁華街への外出と感染症対策が十分ではない接待を伴う飲食店の利用を避けるように」と県民に呼びかけていたのが、埼玉県の大野元佑知事だった。

 感染が拡大した7月2日以降、積極的にメディアに出演している同知事は、

「埼玉県は陽性の率は1%〜2%で、実は日本で一番少ない。お隣の東京の場合は陽性率がもっと高くて、なおかつ感染経路が分からない人たちが多いので、絞り込みが難しくなってきている。(埼玉県における)感染症そのものについても、感染経路が分かっているうちの約半分が東京由来。都内での大人数での飲食や繁華街への出かけは可能な限り避けてください」(2日に出演した『Nスタ』での発言)と、東京での「滞在」に注意喚起をうながしていた。

 同知事の一連の発言を受け、SNS上では、《都民を警戒するのは他県民の自衛です!》《これだけ東京プラス東京絡みの感染者が出てたら、来てくれるなと思うのが普通》《そこへ行かないように来ないように言うのは当たり前。むしろそれを言わない方が見て見ぬふりする連中と同じでは?》 といった意見が多くみられる一方、《それって差別?今の東京は一昔前の武漢、と認識されているように思う》《あ〜、これで東京差別が始まるんだろうな〜》といったコメントも。

「『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ)でも、『東京差別』の問題を取り上げ、安藤優子キャスターが『東京に行っちゃいけないとか、東京人来るなっていう気持ちはわかるんですけど”東京という場所が悪い”ではないと思うんです』とコメントしたところ、『東京差別』というキーワードがツイッターのトレンドに即ランクインしました。つまり、『東京差別』は、都民だけでなく、仕事で東京に来ている他県民にとっても『自粛警察』や『県外ナンバー狩り』等々、深刻な問題に直面するリスクをはらんでいるということです」(ネットウォッチャー)

 緊急事態宣言が出される前、県外をまたぐ移動がまだ自由だった頃、都内ナンバーの車で仕事中、近郊の他県で2度車を傷つけられた、という男性会社員が述懐する。

「私は埼玉在住ですが、会社が東京なので当然車は都内ナンバー。で、1回目は駐車スペースで、2回目はお客さんの自宅を訪ねたほんの数分の間に、車のボディーを先の尖った物で傷つけられました。会社の車とはいえ、やはり見た時は愕然としますよね。他の営業マンも車へ卵を投げつけられたり、走行中に歩道橋から投石されたりしましたから。苦肉の策として、仕事で県境を超える祭は、車体にテープを貼り、そのテープにマジックで会社名や、『仕事で来県しています』とメッセージを書いたりして自衛してきたんですが……。ようやく少し落ち着いてきたと思ったら、感染者数が連日の100人超えですからね。またあの憂鬱な毎日が続くかと思うと、仕事とはいえ、他県に行くのが本当に苦痛になります」

 東京ディズニーランドを始め、各地の行楽地やアミューズメントも再開。8月にはお盆シーズンを迎えるが、各地で東京ナンバー狩りが起こらないことを願うばかりだ。

(灯倫太郎)

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