政府コロナ対応で判明!千葉のTDLに「東京」がつくのは”国際基準”だった

 やはり東京と千葉は一蓮托生が望ましい!?

 緊急事態宣言の解除に注目が集まる中、西村康稔経済再生担当相は5月20日の記者会見で、千葉と埼玉は感染者が減少、国の目安を下回っているが、「関東圏として東京や神奈川の状況を踏まえ、経済圏、生活圏を考えれば一体的に判断していくのが適切だ」と発言した。

 たしかに埼玉や千葉から都内に出勤する会社員も多く、移動の自粛要請が続く中で、どちらか先に解除というわけにはいかないはず。ただ、この会見を受け、SNS上には《これでまたTDLの再開が延期されるかも?》《ああああ…TDLロスで鬱になりそう〜》といった声が続々。

「東京ディズニーリゾートが、ランドとシーの営業自粛に踏み切ったのは、2月29日のこと。当初休園期間は3月15日までとしていましたが、国内外の状況を鑑み結局3度にわたる延長が決定。ようやく5月中旬には再開時期を判断できるのでは、としていた矢先の大臣による発表ですからね。営業再開を心待ちにしていたファンも、さぞやガックリしたのではないでしょうか」(情報誌記者)

 いつもなら平日・休日かかわらず東京ディズニーリゾートへの来訪客で溢れかえっている舞浜駅も緊急事態宣言後は閑散としたまま。

 そこで、舞浜駅近くで地元に住むTDL愛好家という女性に話を聞いてみると、意外や意外、こんな発言が飛び出した。

「たしかに、一日も早いTDLの営業再開を心待ちにしているファンが多くいるのは間違いないはずです。でも、ここ浦安は“東京”とうたいながら、住所は千葉県(笑)。もし千葉県だけ先に解除されると、当然、TDLの動向に注目が集まり、東京が解除される前に営業再開ともなれば、千葉にあることを改めて告知するようなもの。やはりディズニーのファンとしては東京と千葉は同時に解除してもらって、そのあたりの“住所問題”はウヤムヤのまま、“夢の国”再開の喜びをわかち合いたいですね」

 なるほど、たしかにTDLのある浦安市は東京ではなく千葉県。千葉にはほかにも、『ららぽーと東京ベイ』(千葉県船橋市)、『東京ドイツ村』(千葉県袖ケ浦市)など、東京を冠にした施設が多い。

「たとえば、東京近県の神奈川には『横浜みなとみらい』、『ららぽーと横浜』があるし、埼玉には『さいたまスーパアリーナ』『大宮ソニックシティ』など、いずれも県名や市名を用いた名称の施設があります。そう考えると千葉があえて『東京』を冠に付けることに違和感を覚える人も多いかもしれません。ただ、日本人はどうしても『東京』『千葉』と都道府県で区切りたがりますが、実際フランスのパリや、イギリスのロンドンなどは、その市区だけでなく周辺の行政区分も含んで、そう呼ぶ場合が多い。たとえば、フランスの『ディズニーランド・パリ』はパリ市外の郊外にあっても『パリ』とついています。それがグローバルスタンダード。だから、外国からすれば東京・千葉・埼玉・神奈川の1都3県が”トウキョウメトロポリス”。すなわち『東京都市圏』となる。ですから、東京ディズニーランドが千葉にあっても何ら不思議でないということです」(ガイドブック編集者)

 とはいえ、千葉県の奥地のある「東京ドイツ村」という名称に首をかしげる千葉県民も少なくないと聞く。まずは、各娯楽施設の一日も早い再開を願いたいものだ。

(灯倫太郎)

※写真はイメージです

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