12月まで「松田」が活躍!? 引退会見では語られなかった松田宣浩とホークスの繋がり

「松田」はホークスと繋がっている。

 松田宣浩が福岡ソフトバンクからの退団を表明したのは、9月28日だった。10月1日には2軍戦ながらセレモニーも行われた。いまだ、「ホークスで引退してほしかった」と退団を惜しむ声は尽きない。しかし、松田とチームの関係はこれからも続くようだ。

「12月、『松田』がスターティングメンバーに名を連ねそう」(地元メディア)

 松田宣浩の長男が「ホークスジュニア・チーム」の入団テストに合格していたのだ。

 ジュニアチームとは、小学5、6年生を対象に12球団がチームを結成し、毎年12月、NPB主催でリーグ戦とトーナメント試合を行う。9月上旬にチーム結団式を行い、12月の大会終了と同時に解散。しかし、「プロ野球OBが監督、コーチを務め、ホンモノと同じユニフォームを着て、本拠地球場で試合ができる」という夢舞台だ。

 全国の野球少年は、こぞってその入団テストを受けにくるそうだ。

「受験する野球少年たちは所属する硬式野球チームや地元チームに許可を取って、選考会に臨みます。地元の硬式チームで頑張ってきて、全国大会の経験もあります」(前出・同)

 また、硬式野球クラブの関係者によれば、松田の長男は「4番・セカンド」で、左打ち。小学生とは思えない飛距離を飛ばすそうだ。

 野球を始めたきっかけは間違いなくお父さんだが、好きな選手は「柳田悠岐」。そんな松田の長男を含む16人のチーム結団式が行われたときのことだ。松田は埼玉西武戦を終えた足で会場に駆けつけていた。

「家族を含めた自己紹介で、松田も挨拶をしています。ほかの15人の選手、家族も『ホークスの松田選手だ』とビックリしていましたが、和やかな雰囲気でしたよ。ここで、セカンドの松田クンのお父さんがホークスの松田選手だったと知った人も多かったみたい。松田も場の空気で『アツオ〜』の雄叫びをやってくれました。声は抑え気味で」(関係者)

 時系列で追ってみると、結団式は9月3日。「来季の構想外」であることを通達されたのは、同7日。翌8日に一軍登録を抹消され、その後、「引退か、他球団で現役を続けるか」で悩むことになった。

 長男の練習に励む姿を見て、「自分も!」と思ったのではないだろうか。

 松田に興味を持つ球団は多く、さっそく巨人は獲得調査に乗り出したいという。「セカンド、松田」がアナウンスされるのは移籍が決まる前か、後か?

(スポーツライター・飯山満) 

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