今回もアサ芸密着記者は宮崎と沖縄キャンプに飛び立った。真冬とは思えない常夏日和に大汗をかきながら、野球選手の一挙手一投足を定点観察。前週に引き続き忖度なき密着ルポをお届けしよう。
2月5日、春季キャンプ第1クール最終日の夜。翌日の休養日を前にハメを外すプロ野球選手の姿をキャッチすべく、宮崎の繁華街〝ニシタチ〟こと「西橘通り」に足を運んだ。その入り口にあたる「一番街商店街」に立つキャッチに探りを入れてみたところ、
「今日は日曜日やから地元の人はほとんどおらん。だから、ラウンジやスナックも閉まっちょるとこも多いとよ。え、野球選手を見ちょらんかって? 最近は、スナックや居酒屋を貸し切って宴会を開いちょるからあまり表には出らんね。お得意様やから、これ以上は話せんちゃわ(笑)。まぁ、街を歩いちょったらどこかしらで出会えるはずよ」
果たして、コロナ禍で繁華街から遠のいた選手は戻ってきているのか。19時半頃、パトロールを開始。
まずは、有名な餃子専門店で腹ごしらえ。生ビールを片手に小さいサイズ感の餃子をがっついていると、目の前に黒いパーカーを着た巨人の湯浅大(23)が来店してきた。
「電話で注文していたやつ取りに来ました」
と1人前8個入りの餃子をテイクアウト。と同時に次のオフ前日にあたる9日の予約をして足早に出て行ってしまった。
20時過ぎに店を出て、ほろ酔い気分でアーケードを歩いていると再び湯浅と遭遇。その横にいたのは黒いニット帽に茶色いパーカースタイルの元木大介作戦兼内野守備コーチ(51)。うまい酒にありつけたのだろうか、すでに出来上がった顔は真っ赤。2人の存在に気づいた中学生に写真撮影を求められるも、「急いでるから無理や」と冷たく払いのけてしまう。それもそのはず、大通りにある「ドン・キホーテ」に着くなりトイレに直行。1分余り小用を足していた。その後、タバコを2箱購入して繁華街に消えていくのだった。
そのまま大通りを歩いていると、今キャンプでは「キャバクラ断ち」を誓っている松田宣浩(39)の一行とバッタリ。ソフトバンクの東浜巨(32)ら古巣メンバーとの飲み会を終えて、順次タクシーに乗り込んでいた。巨人担当記者が補足する。
「前日には、山口鉄也投手コーチ(39)や元選手の朝井秀樹広報(39)ら同学年のメンバーで歓迎会も開かれています。連日のように飲みの席に誘われているようです。なのに、練習中は疲れた顔1つせず、誰よりも声を出しているんだから大したものですよ」
深夜にもなると小腹が空いてくる。「西銀座通り」のビル1階に店を構える人気の雑炊専門店へ。みぞれ雑炊をホフホフかき込んで店から出ると2階の外階段から、
「お前、21歳なのに生意気やん」
と若い男の声が聞こえてくる。視線を向けてあ然とした。なんと、巨人ドラフト2位の萩尾匡也(22)とK-POP風の黒髪美女がイチャついているではないか。
「あ、やばい、やばい」と、階段を降りながら酔いの回ってきた美女が地面にうずくまる。すぐさま心配そうに介抱する萩尾。そんな親密な関係を察知したのか、
「もう、お前らの好きにせい!」
と囃し立てるのは、追って2階から降りてきた坂本勇人(34)だった。すっかり酩酊状態で、傍らには介抱するかのように増田陸(22)の姿も。泥酔するのも無理はない。毎日7時にスタートするアーリーワークで体をイジメ抜いてきた。深夜ともなれば、蓄積された疲労も手伝って酔いが回りやすくなるのだろう。
そのまま〝坂本軍団〟の一行はタクシーを拾いに大通りへ。束の間のリフレッシュタイムを満喫できたのだろうか。
*週刊アサヒ芸能2月23日号掲載