韓国が異常事態に陥っている。5月10日、尹錫悦大統領が就任し、5年ぶりの保守政権が発足した。しかし、当の新大統領よりも国民の最大関心事となっているのが金建希夫人だ。その絶世の美貌の虜になる国民が増殖する一方、ただならぬワイ雑な経歴までも表沙汰になっている。韓流ファーストレディーの「黒い履歴書」をあぶり出す!
冷え切った日韓関係を象徴するように、韓国での新大統領誕生のニュースは、ほとんどヘッドラインで報じられる程度。そうした中、韓国で国民的な大フィーバーになっているのが、才色兼備のファーストレディー金建希(キム・ゴンヒ)夫人(49)。今や、その美貌で持ち切りなのだ。全国紙国際部デスクによれば、
「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領(61)は就任式で、『自由、平和、繁栄に寄与するグローバルリーダー国家を目指す』などと宣言。日本との関係についてこそ触れなかったが、式典に参列した林芳正外務大臣(61)には『日本との関係を重視している。関係改善に向けて協力していきたい』と発言している。しかし、当の韓国では尹大統領の支持率は就任前で41%と超低空飛行。そんな大統領の不人気とは打って変わって、国民の支持を集めているのが、金夫人です。さながらK-POP歌手のようなルックスもさることながら、就任式では尹大統領の5歩後ろを歩く内助の功ぶりに加え、純白のドレスの正装が清楚で美しいと称賛されました」
大統領就任後になると人気はさらにヒートアップ。自宅マンションから犬の散歩に出かける姿や尹大統領と連れ立ってデパートへ買い物に出かける姿などが連日報じられるほどだった。儒教精神が色濃く残る韓国では、ファーストレディーがここまで目立つケースはまさに異例中の異例と言われる。
「就任前にお寺を訪れた際に着ていた黒い裾が広がったロングスカートが大人気で、5000円ほどの庶民的な価格も好評。さっそく大手通販サイトでは〝金建希スカート〟として売りに出しているほどの人気で、もはやカリスマセレブ扱いです」(デスク)
だがこの金夫人、突如としてその美貌がクローズアップされたわけではない。実は、1年前までは「疑惑のデパート」状態で、様々なスキャンダルが噴出していたのだ。デスクが続ける。
「昨年5月、大統領選への出馬表明の直前に『尹Xファイル』、いわゆる怪文書が出回ったのです。その中身は、自身の検事総長時代の不正のほかに義母の詐欺疑惑、さらには夫人の過去の怪しい経歴までが記されていました」
韓国の歴代大統領のお決まりと言えば、任期が残り1年前後になると、贈収賄など身内の不祥事によるスキャンダルが発覚。17年には朴槿恵(パク・クネ)元大統領が収監されたことも記憶に新しいが、大統領選になる以前から「紙爆弾」がバラまかれ、世間からバッシングを浴びたケースは前代未聞だったという。ソウル在住のジャーナリストが明かす。
「Xファイルでは、夫人が過去に江南の高級ピンク店で勤務していたという疑惑が記されていた。夫人は『ジュリー』と言う源氏名で客をとっていたという驚きの内容でした。その後、ネット上で従業員や客などがジュリーについて次々と証言する展開となり、一時は疑惑どころではない大騒動に発展、大統領選を前に大紛糾しました。21年7月にはソウル中心街に〈ジュリーの夢!大統領夫人の夢!〉という文言とともに大きな似顔絵が描かれた誹謗中傷の壁画が現れた。家族のスキャンダルが大きく影響する韓国では選挙戦での争点の1つとなりました」
12年に検察官の尹氏と結婚した金夫人は美術展をプロデュースするなど、若き経営者として誰もがうらやむ存在だった。そんな才媛が「青天の霹靂」に見舞われたのだ。
*「週刊アサヒ芸能」6月2日号より。(2)につづく