日本代表&Jリーグにとっては脅威!ロシア、AFC加盟は本当にあるのか?

 カタールW杯の欧州予選プレーオフに進出しながらも今年3月、ウクライナへの軍事侵攻を理由に国際サッカー連盟(FIFA)主催の国際大会への出場禁止処分が下されたロシア代表。しかも、W杯出場の望みが絶たれただけでなく、欧州サッカー連盟(UEFA)からも同国クラブチームのチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグ出場を禁止されている。
 
 四面楚歌となったロシアサッカー界だが、海外のサッカー関係者の間では“ある噂”が流れている。それは国際大会への出場機会を求め、ロシアサッカー協会(RFU)がアジアサッカー連盟(AFC)に移籍するというもの。地元ロシアだけなく英紙「デイリー・ミラー」をはじめ、欧州各国の有力紙が報じている。
 
「W杯はアジア予選もFIFA主催なので出場できませんが、アジアカップならAFC主催なので加盟すれば出場は可能。また、国内クラブチームのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)もAFC主催大会のため、こちらも出られるようになります」(スポーツ紙サッカー担当)

 ちなみに、加盟する大陸サッカー連盟の移籍については、05年にオセアニアサッカー連盟(OFC)からAFCに移籍したオーストラリアのケースは日本人にとっても馴染み深いはず。他には現在UEFA加盟のイスラエルが74年まで、カザフスタンも01年までAFCに加盟。つまり、前代未聞のケースではないのだ。

「特にAFC加盟国には中央アジアの旧ソ連圏国家のほか、中国や北朝鮮、インドにアラブ圏など親ロシアの国が多い。国際世論から大バッシングは確実なため、これらの国々とっても賛成しにくい状況ですが、スポーツと切り離して判断すべきという解釈を押し通して承認される可能性は大いにあります」(同)

 ただし、そんな事態になれば日本にとって強力なライバルが出現することになる。それでもJリーグ某クラブの関係者は、「ウクライナ情勢を考えると口が裂けても歓迎とは言えないが、強豪国の代表やクラブと戦える機会が増えるのはいいこと」と本音を明かす。

 意外とありそうなシナリオだけに今後の行方が気になるところだ。

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