スウォッチグループジャパンは、3月26日に原宿店、渋谷店、大阪店で販売予定だった「スウォッチ(SWATCH)」と「オメガ(OMEGA)」とのコラボモデル「BIOCERAMIC MoonSwatch」に購入者が殺到したことで警察が出動する騒ぎとなり、販売を中止したことに批判が殺到している。
「今回販売中止となったのは、オメガの人気モデル『スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル』をスウォッチがアレンジしたもので、基本的なディテールはスピードマスターを踏襲しつつ、バイオセラミック素材を使用することで3万3550円の低価格を実現。また、太陽系の11の星をテーマにしたさまざまなカラー・デザインがラインナップされることから発売前から大きな話題となっていました」(情報誌ライター)
このコラボ商品は数量限定ではないものの、原宿店、渋谷店、大阪店での先行販売だったことから転売ヤーが群がったとみられ、渋谷店には1500人以上が殺到したことから警察が出動する騒ぎに。販売は中止となり、SNS上では暴動が起きる寸前だったという投稿もある。
「これにネット上では《どう考えても店頭での先行販売は転売ヤーが集結するに決まっているのに…》《転売ヤー云々よりも、このご時世に対策をまったくしていなかったスウォッチにビビるわ》などスウォッチには多くの批判が寄せられています。スピードマスターは近ごろ価格が高騰しており、昨年おこなわれたスピードマスター初期モデルのオークションでは約3億9000万円というオメガ史上最高額で落札されたことも話題になったばかりです。今回のコラボモデルも限定商品ではないものの入荷数は限られるため入手困難になることは容易に想像でき、転売ヤーが殺到することは予想されていました。さすがに今回のスウォッチの対応はずさんと言わざるを得ませんね」(時計に詳しいライター)
なお、今後の販売方法は公式サイトやSNSでアナウンスするというが、対策はしっかりとしてもらいたいところだ。
(小林洋三)