「トルコはEUに入ってるんですけど…」宮根誠司の失言に視聴者が総ツッコミ

 ウクライナとロシアの3度目となる停戦交渉が3月7日に行われたが、またもや両国の同意は得られず、ウクライナ国内ではロシア軍による攻撃が継続されている。そんな中で、にわかに注目を集める第三国がトルコだ。同日、トルコのチャブシュオール外相が記者会見で公表したもので、3月10日にロシアのラブロフ外相、ウクライナのクレバ外相を含めた3者での会談を行うという。

 3月8日オンエアの「ミヤネ屋」(読売テレビ)でこの話題を取り上げ、MCの宮根誠司は「トルコが仲介に入ってウクライナとロシアの外相が直接会えるんではないか」として、お互い、黒海の対岸にあるウクライナとトルコの位置関係を説明。さらにこれまでにも他地域での紛争で仲介役を果たしてきたと説明した。

 ロシア情勢に詳しい中村逸郎筑波大学教授(政治学)は、「トルコっていうのはロシアから天然ガスをたくさん輸入してるんですね」と語り、2014年にトルコ大統領に選出されたエルドアン氏とプーチン大統領の間で緊密な関係を作り上げてきたことに触れて、「もともとトルコっていうのは親米政権が多かったんですけれども、なぜかここのところエルドアンさんのもとでロシアに寄ってきているということなんです」と、トルコとロシアの関係について簡潔に解説した。

 そこで宮根は、「トルコってEUに入ってるんですけど、ロシアからミサイル買ったりして制裁受けたりして、特にエルドアンさんって非常に強権政治なのでロシアに近いっていうふうに思っていいということですか?」と中村教授に質問。中村教授は「そうです」と話し、かつて一度両者の間でトラブルがあった際には、ロシアが天然ガスの供給を止めるなど、強い姿勢でトルコに圧力をかけたと語り、トルコについて「ロシアとウクライナ、両方に利害関係を持っている」とその立場について説明した。

 仲介役としてトルコの交渉役に期待がかかるところだが、このやり取りを見た視聴者からは《トルコがEUに?NATOの間違いでは?》《トルコが加盟しているのはNATOでしょ?でも誰も訂正しないからEU加盟してたのか…》《宮根さん、トルコはEU加盟してませんよ》といったツッコミのコメントが殺到する事態となった。

「2021年にネットメディアが行ったアンケート調査では、好きなワイドショー司会者のランキングで宮根さんは11位。嫌いな司会者ランキングでは3位にランクインしました。トークがエキサイトすると、出演者の話を遮ることもあり、強権的なMCと認知されているだけに、他の出演者も宮根さんのコメントを訂正することまで頭がまわらなかったのかもしれません」(テレビ誌記者)

 注目を集めるベテランMCだけに、めざとい視聴者はわずかな失言も聞き逃さなかったようだ。

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