超円安でも問題なし!今、海外旅行を楽しみたいなら「物価安」のこの国に行け

 コロナ禍が明け、世界各国の入国規制が解除されたが、日本からの海外旅行者は未だ以前の水準に回復していない。その大きな要因となっているのが物価高と円安だ。

 特に為替は10月6日の終値が1ドル148円88—90銭と150円目前で、特に欧米圏では普通のレストランの食事すら1食1万円を超えることも珍しくなくなった。かつては気軽に楽しめた海外旅行も庶民では手が届かなくなりつつあるのだ。

 だが、諦めるのはまだ早い。超円安の今でも安心して海外旅行に行ける国は存在するという。狙い目は「物価安の国」。もともと物価が安いので、超円安でもまだまだ十分に楽しめるのだ。

「日本から直行便が就航している東南アジアの国だとベトナムとフィリピンの物価が安いですね。日本から距離的にも近く、LCCなら航空券も安く手に入ります」(旅行誌編集者)

 タイやマレーシアも日本に比べればまだ安いが、以前に比べると物価がかなり上がっている。一方、カンボジアやラオスは日本からだと飛行機を乗り継ぐ必要がある。とはいえ、両国に比べれば物価は安く、滞在費は抑えられるとか。

「飛行機代は多少高くつきますがインドやネパール、スリランカも物価安の国なので旅行者の懐には優しい。他には、冬場は寒さが厳しいものの、ウズベキスタンも物価安で、シルクロードの影響を色濃く受けた街並みや遺跡など観光名所が充実しています。あと、アラブ圏は全体的に物価高ですが、例外的に安いのがエジプト。ピラミッドなど遺跡系だけでなく紅海沿岸のシャルム・エル・シェイクはリーズナブルなリゾート地として欧米人に圧倒的な人気があります」(前出・編集者)

 また、どの国も物価が高いとイメージしがちなヨーロッパだが、中には安い国も存在する。日本人観光客に人気のトルコをはじめとして、クロアチアやボスニア・ヘルツェゴヴィナ、北マケドニアなどの旧ユーゴ圏、さらにチェコ、ポーランド、ハンガリー、アルバニアといった中欧・東欧は全体的に安いという。

「これらの国々は滞在費を西欧諸国の半分以下に抑えることも可能です。特にヨーロッパなど遠方の場合は日系以外のエアラインや経由便を選ぶことで航空券を安くできますね」(前出・編集者)

 円安・物価高のご時世でも、限られた予算内で海外旅行を楽しむ方法はあるようだ。

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