「ワタミ」ワクチン接種店員“安全マーク”検討に噴出した疑問の声

 外食大手の「ワタミ」が今後、社員全員に対し新型コロナのワクチン接種を強く促す方針を固めたという。

 報じられたところによれば、同社は国内の社員約1500人に対しワクチンを積極的に行うように求め、“接種済み”の安全マークを接客用の名札に表示する方向とのこと。また本人が接種を望まない場合は定期的にPCR検査を受けてもらい、こちらも“検査済み”のマークを名札に記すようにするとか。

「同社ではこれを11月に開く予定の新しい業態の飲食店で開始し、ほかの居酒屋にも広げていく考えといいます。加えて、これが報じられたことにより同社公式ホームページに掲載された文書によれば、『従業員の権利や事情を尊重し、接種の義務化や強制はしない』『接種者と非接種者の間での差別を助長することにならないよう十分配慮をしていく』としているものの、前代未聞のことだけに賛否両論を呼んでいますね」(社会記者)

 実際にネットの声を見てみると、《非接種者に対する吊るし上げにならないか》《何のためのマーク?》《一つ間違えれば炎上案件》《同調圧力になりかねない》など、“賛”よりも“否”側の声が圧倒しているのが実情だ。

「『十分配慮』とはいえ、こうした決まりを形として設けてしまえば、おのずと差別が生まれてしまう可能性があることから、現場の従業員とは十分な議論が必要でしょう。加えて、集団での飲み会が問題視されているなか、そもそも店側が“マーク”を表示したからといって感染が完全に防げるわけではなく、利用者の安心を得られるかも疑問です。時を同じくして、ワタミでは創業者の渡辺美樹会長が10月1日付で社長に復帰することも報じられている。外食産業の再建へ向けヤル気満々と言いますが、いずれにせよパフォーマンスより経営者として自社の社員を守ることを第一に考えるべき、というのが世間の評のようです」(経済誌ライター)

 よかれと思っての動きだろが、波風は立ちそうだ。

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