「やよい軒」丼メニュー“ごはん大盛無料”で「大戸屋」がピンチ!?

 定食チェーンの「やよい軒」が3月22日16時より丼メニューのごはん大盛り無料サービスを開始したが、これにネット上では《完全に「大戸屋」を潰しにきた!》との声が上がっている。

「『やよい軒』ではこれまで定食メニューのごはんはおかわり自由でしたが、丼メニューの場合のみ大盛りにはプラス100円が必要でした。そのためガッツリ食べたい人は定食メニューに偏る傾向にあり、丼メニューは“『やよい軒』唯一の弱点”と言われることもあったんです。しかし今回、ごはん大盛り無料サービスをスタートさせたことで、死角がなくなったともっぱらの評判なんです」(経営コンサルタント)

 やよい軒の新サービスについてネット上では、《丼メニュー食べたくても、おかわり自由に惹かれて定食メニュー頼んじゃっていたから嬉しい》《何で丼メニューだけ大盛りが有料なのか今までずっと疑問だった》《これで丼ぶりでもアレンジが楽しめる》などの声が見られる。

「丼メニューの大盛り無料は、ライバルの定食チェーン『大戸屋』にとっては脅威かもしれませんね。『大戸屋』は昨年9月に株式公開買い付け(敵対的TOB)によりコロワイドグループ傘下となり、今年3月にはメニューを50円~100円値下げするなど改革を進めていますが、《それでもまだ高い!》と評判はあまりよろしくないのが現状。もともと同チェーンは定食メニューや丼メニューのご飯大盛りを無料で対応しているものの、『四元豚のロースカツ重』が大盛り込みで990円。それに対して『やよい軒』の『かつ丼』は大盛り込みでも690円と300円も差があることから、利用客が流れて来る可能性は十分にあると思います」(フードライター)

「やよい軒」は2019年にごはんのおかわりの有料化を一部店舗でテストしたが、それが原因で一時は客離れが進行。その後、再びおかわり無料とし、さらには丼メニューの大盛りまで無料にして攻勢をかけている。

(小林洋三)

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