「鳥貴族」がハンバーガー事業に参入!国産食材でマックを脅かす存在に!?

 3月5日、居酒屋「鳥貴族」をチェーン展開する鳥貴族ホールディングスは、新たな柱としてチキンバーガーの専門店「TORIKI BURGER(トリキバーガー)」の第1号店を今年8月にも東京都内に出店する予定であることを明らかにしたが、そんな新業態への挑戦にネット上では称賛の声があがっている。

「鳥貴族は2017年10月に28年間守り続けてきた全品280円(税別、以下同)という価格を298円に値上げしました。すると急速な客離れによって売上は大幅に落ち込み、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大による時短営業の要請などでさらなる打撃を受け、鳥貴族HDが3月5日に発表した資料によれば、21年7月期の連結最終損益が8億6100万円の赤字になると見込まれています」(経済ジャーナリスト)

 そんな中で鳥貴族HDが新たな一手として挑戦するのが、チキンバーガーの専門店だ。トリキバーガーは朝食からディナーまでの営業で、イートインのみならずテイクアウト、ドライブスルー、デリバリーを想定しており、鳥貴族のDNAを受け継いで全食材を国産、そして低価格で提供するという。これにネット上では、《今の居酒屋チェーンは事業縮小がセオリーだけど、あえて新しい業態に挑むというのは素晴らしい選択》《コロナ禍に文句ばっかり言ってるところよりも新しいことにチャレンジするところを応援したくなるのは必然》など褒め称える声が数多く寄せられていた。

「食中毒問題以降、絶不調だった『モスバーガー』ですらコロナ禍のテイクアウト需要で売上を大きく伸ばしていますから、ハンバーガーチェーンに目をつけたのはさすがと言えるでしょう。しかも、チキンバーガーの専門店という目新しさもあり、国産の食材を使用したうえで『マクドナルド』と同等の価格帯を実現できるのであれば、大ヒットの可能性も十分にあるのではないでしょうか。また、食材は居酒屋の方ともシェア可能で、これまで以上にフードロスも減ると考えられ、空き店舗を利用すれば出店費用も抑えられる。効率的かつ面白いチャレンジになると思います」(飲食店コンサルタント)

 一部の株主からは「鳥貧民」とも揶揄された鳥貴族の逆襲がついに始まる。

(小林洋三)

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