米マクドナルド社が公式ウェブサイトで、かねてより噂されていた”マクドナルドのハンバーガーは腐らない説”に対して公式の見解を発表し、ネット上で大きな話題となっている。
「何十年も前から海外では“マクドナルドのハンバーガーは腐らない”との噂がまことしやかに語られており、他のハンバーガーチェーンのハンバーガーと一緒に長期保管して腐らないか、有志による検証もおこなわれてきました。19年にはアイスランドに住むヒョルトゥル・スマウラソンさんが10年前から保管していたというカビひとつ生えていないマクドナルドのハンバーガーとフライドポテトを公開し、世界中を驚愕させたという出来事もあったのです」(フードライター)
その一方で、わずか数日放置していただけで完全に腐っていたという報告もあり、《マクドナルドのハンバーガーは腐らないという主張はでっち上げで、大量の保存料が入っているから食べない方がいいというネガティブキャンペーンに過ぎない》といった意見もある。
これまでこの議論に対し反応していなかったマクドナルドだが、8月31日に突如として「適切な環境で保管されていても、私たちのハンバーガーは腐ることがあります」と声明を発表。また、腐る原因は「湿気」であり、「もし十分に乾燥した状態であればカビや細菌が繁殖する可能性は低くなる」といい、「それは他の食品も同じ」と説明している。
「実は今、ショートビデオアプリ『TikTok』で24年前からクローゼットにしまわれていたマクドナルドのハンバーガーが発見され、まったく腐っていなかったという動画が300万回以上も再生されるなど、あまりに大きな話題になっていることから声明を出したと見られています。この影響で賞味期限が切れたハンバーガーを食べる人が出てこないよう、見た目は腐っていないように見えても、長期保管すれば腐ることをきちんと説明したかったのでしょう」(フードライター)
不謹慎な動画に惑わされることなく、長期保管したハンバーガーは決して食べないようにご注意を。
(小林洋三)