高級店投入した「モスバーガー」に根強いモスファンも感じる“迷走感”

 モスバーガーを運営するモスフードサービスが、7月19日に高価格帯のハンバーガーを提供する「MOS PREMIUM(モスプレミアム)」を横浜市内にオープンさせるが、これに早くも厳しい声が飛び交っている。
 
「モスバーガーはすでに『MOS CLASSIC』という高級店を2015年から展開していますが、今回はそれよりもさらに高級になるとされ、最も安いものでも1000円で、1300円や1500円の商品も提供されるとのことです」(経済部記者)
 
 ただ、この新店舗の投入についてネット上では、《今のモスの課題は現状の店舗をもっとよくすることではないか》とする指摘が多く出ているのだ。
 
「モスではここ5年間、連続で客数が減少しており、これに昨年の食中毒騒動も追い打ちをかけている。そうしたなか、『CLASSIC』はテコ入れになっておらず、さらに高価格帯の店を出す必要があるのかとの疑問の声があがっているのです。そもそも普通のモスも他のハンバーガーチェーンに比べれば割高なので、まず既存店のパフォーマンスを上げた方が得策との見方が多いんです」(経済ジャーナリスト)

 ライスバーガーなどの斬新さと健康志向で根強いファンを獲得してきたモスバーガーだが、今回の高級路線で形勢逆転となるのだろうか。

(小林洋三)

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