今はプロ野球選手もネット上で積極的に情報を発信する時代。なかには自分のYouTubeチャンネルを開設し、動画を配信している者もいる。そこで今回は現役選手・OBを含む球界YouTuberの中からポジション別にチャンネル登録者数の多い順にベストナインを選出(※DH含む。投手は3人まで)してみた。
まずは内野から。キャッチャーは侍ジャパンが初の世界一に輝いた2006年日本代表の正捕手の里崎智也(元ロッテ)。現在は野球評論家だがタレント顔負けの話術で、自身の「Satozaki Channel」では球界関係者以外の人物とも積極的にコラボ。登録者数は41.2万人で野手では最も多い。
そして、一塁は清原和博。昨年12月の開設からわずか1カ月で登録者数は早くも20万人を突破。石橋貴明の「貴ちゃんねるず」の仕掛人である人気演出家のマッコイ斎藤氏がプロデュースし、2人の掛け合いトークも好評だ。
二塁は走攻守の三拍子揃った高木豊(元大洋)。ベストナインに選出された中では最高齢で唯一の60代だ。三塁はコロナ感染中に投稿した動画が話題となった片岡篤史(元阪神)、ショートは荒木雅博と鉄壁二遊間のアライバコンビとして一時代を築いた井端和弘(元中日)。YouTubeを絶対にやらなそうなタイプに思えたが、現役時代同様に玄人好みする動画を配信して野球好きの間では人気だ。
一方、外野手の目玉は新庄剛志(元日ハム)。自身の「新庄剛志ちゃんねる」の登録者数は非公開だが、トライアウト直前に公開した動画の再生回数は70〜90万回台を記録。ほかに登録者数が多い外野手のYouTuberがいなかったこともあり、唯一の特例としてベストナインに加えた。
そんな新庄と鉄壁の外野陣を誇った森本稀哲(元日ハム)、昨年まで監督を務めていた“ラミちゃん”ことラミレス(元DeNA)、楽天監督を退任後、飲食店経営者として店にも立つデーブ大久保(元巨人)はともにそのキャラを生かした動画で視聴回数を伸ばしている。
あと、投手はダルビッシュ(パドレス)、前田健太(ツインズ)と3人のうち2人が現役。もう1人の上原浩治(元巨人)も大リーグではレッドソックスなどで活躍し、実績十分だ。
ベストナインをチームとして考えた場合、投手力は盤石。高木豊に井端、新庄、森本など球界屈指の名手が揃い、守備力も申し分なし。清原、ラミレスと打線の中軸を担う選手もいて、思っていた以上にバランスの取れたチームとなった。
ベストナインの年齢層はバラバラだが、この顔ぶれが一堂に集まれば、どの年代でも優勝を狙えたかもしれない。
■球界YouTuberベストナイン
捕 里崎智也(元ロッテ) 41.2万人
一 清原和博(元西武・巨人など) 20.3万人
二 高木豊(元大洋・日本ハム) 23.8万人
三 片岡篤史(元日本ハム・阪神) 22.8万人
遊 井端弘和(元中日・巨人) 12.3万人
外 ラミレス(元巨人・DeNAなど) 16.4万人
外 新庄剛志(元阪神・日本ハムなど) 非公開
外 森本稀哲(元日本ハム・DeNAなど) 5.7万人
D デーブ大久保(元西武・巨人) 14.6万人
投 ダルビッシュ有(パドレス) 54.2万人
投 前田健太(ツインズ) 31.7万人
投 上原浩治(元巨人・レッドソックスなど)18.5万人
※チャンネル登録者数は1月8日時点