第105回全国高等学校野球選手権で仙台育英の2連覇を阻止し、107年ぶり2度目の頂点に輝いた慶応高校。中でも圧倒的に注目を集めたのは、PL学園時代に83年と85年の夏の甲子園を制した元プロ野球選手の清原和博氏の次男・清原勝児内野手(2年)だ。試合には代打で出場したのみだが、名前がコールされるとスタンドから大声援が飛んだ。
夏の甲子園「親子制覇」という史上初の偉業を成し遂げたが、彼にとっては今年が最後の甲子園。1年時に留年しているため、高野連の規定で来年は選手登録ができない。
そこで気になるのが勝児内野手の進学先だ。同校は在校生の95%が慶応大学に内部進学すると言われているが、留年経験があっても大丈夫なのだろうか?
「実は、慶大の各付属高校は入学すれば安泰ではなく慶応高だけでも毎年30人は留年しており、学業に関してはかなりシビア。教育関係者からは〝日本一留年率が高い高校〟として有名で、スポーツ強豪校のように野球部員だからといって特別待遇はありません」(慶応高OBの大手紙記者)
ちなみにOB記者によると、内部進学の条件は3年間の評定平均6.0以上。10段階での成績なので比較的緩いように思えるが…。
「留年しても内部進学できますが相応の努力が必要。挽回できずに他の大学に進む者もいます。勝児選手は残りの1年半は公式戦に出場できないので学業に専念できるので内部進学する可能性は高いですが、彼は甲子園の優勝メンバー。夏こそレギュラーを外されましたが春季大会まではチームの主軸打者でした。ネームバリューもありますし、各大学から推薦入学の誘いが殺到してもおかしくありません」(同)
このまま慶大なのかそれとも野球部の強い別の私大に行くのか、大物二世選手の進学先はドラフト会議並みに注目を集めることになりそうだ。