東京五輪は大丈夫なのか?
改めてそんな疑問が噴出しそうなのが、「メドレー不貞」騒動で所属先のチームやスポンサーから三行半を突きつけられた競泳男子の瀬戸大也が、2月4日開幕のジャパンオープンにエントリーしたとのニュース。瀬戸が1月11日に所属事務所を通じて文書でコメントすると、五輪でのメダルを目指す選手の復帰戦とは思えないほど、世間の反応は冷たく、いまだイメージの回復にいたっていないことが判明してしまった。
所属事務所が発表した瀬戸のコメントでは「昨年は、私の行動で多くの方々にご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした」とのお詫びから入って、「いかに自分が恵まれた環境にいて身勝手な考えをしていたかを痛感しました」と過去の優遇ぶりを振り返り、「コロナ禍の中、大会の開催に向けてご尽力くださる関係者のみなさまにも改めて心から感謝を申し上げます。この気持ちを胸に目の前の練習や大会に集中して全力を注いでいきます」と再スタートへの決意をのぞかせていた。
でも、この謝罪文にも、SNS上では《出るのは勝手ですけど応援は永久にしません》《コロナ禍に不貞しといて、コロナ禍でのご尽力に感謝って…よく書けるね》《バレなきゃまだやってるんだろ?》と一刀両断、辛らつそのものだった。
「もちろん、本人も批判は覚悟でしょう。でも、泳ぐしか今後はやれることがないですから、誰が批判しようと大会主催者側が認めれば出場するのは自由です。でも、ロッテの清田選手がコロナ感染が疑われた不貞相手に『病院に行かないで』と懇願したとする“コロナ隠蔽不貞”も発覚したばかりで、アスリートへの女性問題に関する信用度は地に落ちてますし、やはり瀬戸選手も『清田も二度と不貞しないって約束してたらしいけどw』と揶揄されてますね」(週刊誌ライター)
ちなみに、瀬戸はかつての所属先ANAとの契約を解除されたため、「無所属フリー」となっていたが、大会に出場するには何らかのチーム登録が必要とのことで、瀬戸とコーチ、トレーナーで構成される「Team Daiya」を結成したとか。でも、これにもツッコミが。《何がチームダイヤだよ!》というストレートなものから、DAIYAを並べ替えて《二度と泳ぐ姿を見たくないから『TEAM 見るのもIYADA(イヤダ)』に変えてください》なんて拒絶コメントも。
1月12日、日本の菅総理はマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏に「五輪はやりきる」と断言したばかり。東京五輪が無事に開催された際には、瀬戸もバッシングの荒波を泳ぎきる覚悟で大会に臨んでほしい。
(飯野さつき)