「なんでウケないの…」小池都知事が“コロナ標語&かるた”不発でボヤキ節

 東京都の新型コロナウイルスの感染者が膨れ上がる中、小池百合子都知事(68)は「掛け声」作りに全集中。都職員の進言にも耳を傾けないようで‥‥。

 菅義偉総理(72)と小池氏のGoToトラベルを巡る責任の押しつけ合いは、全国一斉の「一時停止」で菅総理が折れる形になった。

「小池知事はしてやったりどころか、“天敵”の菅総理が『ガースー発言』や『会食問題』で自滅し、機嫌がよさそうです」(都政担当記者)

 とはいえ必ずしも追い風ではなく、逆風すら吹き始めていた。12月中旬、民間のPCR検査センターの価格競争が話題になり、マスコミから意見を求められた小池氏は「携帯電話の戦いみたいね」とのんきな発言。それを取り上げたラジオ番組で都民の怒りの声が紹介され、SNS上でも不評を買うことに。

 そんな小池氏が第3波の拡大後に取り組んだのは、またも「掛け声」ばかりなのだ。

 11月の会見でフリップ片手にコロナ感染防止策「5つの小」を発表すると、12月には「ひ・き・し・め・よ・う」の6文字を使った標語を披露。さらに「ウィズコロナ東京かるた」の改訂版まで作成した。

「標語だらけでメディアもあまり取り上げず、都民の反応も悪い。それでも小池知事は、なんでウケないのかと首をひねっていました」(前出・都政担当記者)

 パフォーマンスが全不発の失態を露呈し、都民の感情をイラだたせることにも気づいていないのだろう。そんなボヤキ節が伝えられた小池氏の周囲には、イエスマンしかいないようで、

「コロナ対策に限らず、都職員の進言は無視で、耳を傾ける気がありません。自分の意に沿わない職員は容赦なく異動させられ、まるで恐怖政治だという声も聞こえてきます」(前出・都政担当記者)

 GoToトラベルの一時停止と、都が飲食店などを対象にした午後10時閉店の営業時短要請は1月11日まで。それまでに新たな感染対策を打ち出すことができるのか。小池氏は正念場を迎えるが、都庁職員はあきれた口調で吐き捨てた。

「これまで小池知事のコロナ対策にどれも有効打がないのは、減らない感染者数を見ても明らか。この先、小池知事がいちばん恐れているのは、政府が都の要望を全部受け入れること。責任が自分に跳ね返ってくるので、そうなれば今度は『なんで受け入れるのか!』と批判に転じると揶揄されている。それぐらい小池知事に感染防止対策はないのです」

 12月17日の夜に開いた臨時会見で「死亡者を出さない」「重症者を出さない」「医療提供体制の崩壊を防ぐ」と3つの柱を打ち出した小池氏。21年もキャッチフレーズ作りだけは忙しそうだ。

※「週刊アサヒ芸能」12月31日・1月7日号より

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