毎年、航空各社が行っている遊覧飛行「初日の出フライト」。2021年も JALやANA、フジドリームエアラインズなどが企画している“特別便”だが、購入希望者が殺到し、いずれも完売している。だが、今からでも予約可能で初日の出が拝めるフライトはある。
実は、定期運航便のなかには日の出前の早朝発に出発するフライトもあり、これなら機内から初日の出が拝めるというわけだ。
ちなみに初日の出の時刻(※東京は6時50分)より早いフライトの便が最も多く出ているのは羽田発。一部の便は元日も欠航になっているが、それでも16便が運行の予定だ。
調べたところ、JALは系列の日本トランスオーシャン航空を合わせると札幌、大阪(伊丹)、那覇、宮古、石垣の5便で、ANAも札幌、大阪(伊丹)、福岡、宮崎、那覇、石垣の6便。ほかにもスカイマークが札幌、福岡、鹿児島、那覇の4便、ソラシドエアも宮崎行きの1便が出ている。
また、羽田以外だと中部発のスカイマークが鹿児島と那覇の2便、関空からもスターフライヤーの羽田行きの1便が日の出前の出発だ。しかも、12月25日時点ではどの便にも空席が残っている。飛行距離が短い羽田−大阪(伊丹)なら航空券代も前日までの予約なら新幹線並みと比較的安い。
ほかの路線に関しては距離が長い分、料金も高くなるため、当日でも半額になる株主優待券を用意しておくと便利。金券ショップなどで1枚3000円前後で売っており、直前予約ならこれを利用するのがもっともお得だ。
それに特別便の初日の出フライトと異なり、窓側の座席料金が高いということもない。通常運航の定期便の場合、座席マップ上の空いているシートから自分で選んで予約するので、隣に乗客がいない座席を選ぶことができる。もともと航空機は機内の空気の入れ替え時間が短いが、ソーシャルディスタンスを保てる座席なら感染リスクをより抑えられるわけだ。
空から見る初日の出は地上からの眺めとはまったくの別物。きっと忘れられない思い出になるはずだ。
(高島昌俊)