富士そばのカップ麺をゆで太郎の社長が食べたら…“共演NGコラボ”の結末

 立ち食いそばチェーンの「名代富士そば」と「ゆで太郎」が、ライバルの垣根を超えたタッグを組んだして、双方のファンが大喜びしているという。

 富士そばは11月9日、公式フェイスブックに「ゆで太郎の池田社長に富士そばのカップそばを食べて貰いました!」と投稿。同日に発売されたカップ麺「名代富士そば紅生姜天そば」を、あろうことかライバル企業のトップに試食してもらうという挑戦的な試みだ。

「富士そば側がNGを大前提にアプローチしたところ、ゆで太郎の池田智昭社長は『問題ないです!』と即答。富士そばの広報担当者と常務が、ゆで太郎の社長室を訪れるという仰天プランが実現したのです。迎え撃つ池田社長は『富士そばのお店で食べるよりも美味しいよね!』とジャブを打ちつつ、『こういうのって富士そばさんらしくて良いよね!』と大絶賛。ライバル企業の製品を試食する写真まで撮らせるという大サービスぶりでした」(週刊誌記者)

 そして富士そば側もフェイスブック上にて、打ち立てそばが自慢のゆで太郎はカップ麺に乗り出す気がないと説明しつつ、「店舗数日本一!最強蕎麦チェーンNO.1にまで輝いたチェーン店なのです」とゆで太郎を絶賛。ライバル企業同士がお互いをリスペクトする姿に、ゆで太郎のファンからは《コロナに負けず頑張れ!富士そばさん》とのエールが送られ、そうした数あるエールの中で《ゆで太郎のお蕎麦を食べてみたくなりました》との書き込みも見受けられた。

「この投稿は多くのフェイスブックユーザーにシェアされて拡散されることに。ネットでは《アメリカの大統領選も見習ったらいいのに》と、未だ混迷を極める米大統領選と比較する声も出ていました。呉越同舟を絵に描いたような富士そばの投稿は、融和の象徴にすらなっているようです。よだんですが、テレビ東京でオンエアされているドラマ『共演NG』では、提供クレジットでキリンとサントリーが並び、『この番組はどうにか共演OKになったキリンとサントリーの提供でお送りしました』という粋なナレーションが流れて話題となりました。立ち食いそば業界を賑わせた今回のニュースもあって、同様のライバル企業同士のコラボは今後も増えていくかもしれません」(前出・週刊誌記者)

 富士そばは一都三県のみに出店しており、一方のゆで太郎も店舗数は日本一ながら京阪神や中国・四国には未進出。この投稿を見て両チェーンを訪れたくなった立ち食いそばファンは多いに違いないだろう。

(北野大知)

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