安売りや箱買いは要注意!? インスタント麺に「賞味期限」がある理由とは?

 食事としても手軽に済ますことができ、夜食やおやつ代わりに重宝する便利なインスタントラーメンやカップ麺。たいていの家庭では常に何個かはストックされているはずだ。

 しかし、缶詰やレトルト食品のように長期間の備蓄が可能な保存食だと思い込んでいる人が多いが、これは大きな間違いだという。インスタント食品に詳しい管理栄養士は、「最近はノンフライ麺の商品も増えていますが、それでも大半が油で揚げた麺です。この油は空気に触れると酸化する性質を持っているため、保存期間が長ければ食べた際に悪い油を摂取することになります」と警鐘を鳴らす。

 ちなみにこの“悪い油”は身体の老化を促進させることになり、シミやシワなど肌荒れの原因となるだけでなく、生活習慣病やがん、アルツハイマー病といったさまざまな疾患の発症リスクを高めてしまうという説もある。

「そもそも市販のインスタントラーメンやカップ麺は真空パックで販売されているわけではありません。そのため、悪い言い方をすれば出荷された後も緩やかに劣化が進んでいるわけです。『賞味期限が多少過ぎていても大丈夫!』と言う人もいますが、酸化した嫌な油の匂いがしなくても口に入れるのはリスクがある。特売のタイミングで箱買いする方も多いですが、できれば食べたくなった時にその都度買う形にしたほうがいいです」(前出・管理栄養士)

 また、賞味期限内であっても直射日光が当たる場所、暖房器具の近くなど室内でも温度の高いところに置いてあると酸化のスピードを早めてしまうことになるとのこと。ニオイがちょっとヘンだと感じた場合は、「絶対に食べないほうがいい」と注意を促す。

「カップ麺の消費期限は製造から6ヶ月、インスタントラーメンは8ヶ月が一般的です。ただし、お店によっては期限内でも製造から何ヶ月も経った商品を安売りしているケースがあるということも覚えておきましょう」

 購入時や食べる際に消費期限や賞味期限はチェックしておいたほうがよさそうだ。

(トシタカマサ)

ライフ