「一蘭」カップ麺の販売価格強制疑惑に出た“そもそもの疑問”

 3月29日、とんこつラーメンチェーン「一蘭」がカップ麺などの小売価格を拘束していた疑いがあるとして、公正取引委員会が独占禁止法違反の疑いで調査していることがわかったが、ネット上ではカップ麺の強気な値段設定に疑問の声もあがっている。

「昨年2月15日に発売された『一蘭 とんこつ』は、一蘭史上初となるカップ麺であり、20年以上の歳月をかけて作られた自慢の一品。『ラーメン本来の純粋な味わいを楽しんでいただくため』とあえて具材を入れず、麺とスープだけの仕様にもかかわらず税込490円という強気な値段設定も大きな話題となり、大ヒットを記録し、これまでに約600万食を売り上げています」(フードライター)

 関係者によれば、このカップ麺など家庭向け商品に対して希望小売価格から値下げしないように圧力を掛けていた疑いがあり、「再販売価格の拘束」に当たる可能性があるという。これにネット上では、《小売店が値下げしようとしたのは、490円では売れないと判断したからでしょ。カップ麺が本当に美味しければ、客は高かろうが買うよ》《値下げしないように強要って、さすがにもう飽きられてるだろ》《みんな興味本位で一度は食べたけど、リピーターがほとんどいなくて、小売店も値下げして在庫処分したいんじゃないの?》など厳しい意見が多く見られた。

「新型コロナウイルスの感染拡大で多くの飲食店が大幅に売り上げを落とす中、一蘭は『味集中カウンター』という仕切りのあるカウンターを採用。店員や他の客とほとんど接触することなく飲食できたため、インバウンド需要の減少はあったものの店舗によっては行列ができるほどで、売り上げに影響はありませんでした。また、20年4月からはECサイトを増強したことで巣ごもり需要に対応し、売り上げを大きく伸ばすなどコロナ禍でも好調だったので、カップ麺を値下げすることで値崩れが起きたりブランドイメージが低下することを避けたかったとみられています。ただ、カップ麺に関しては一蘭側の希望と客の印象では乖離があるように思えますね」(前出・フードライター)

 今後、値引きが認められた場合、一体いくらで売られるのだろうか…。

(小林洋三)

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