富士そばが「筋肉もりもりそば」投入!つゆは「ぬるめ」で筋肥大に貢献!?

 10月29日、大手立ち食いそばチェーンの「名代 富士そば」が、筋トレ愛好家に向けた「筋肉もりもりそば」を11月6日から周辺にトレーニングジムの多い渋谷明治通り店と池袋東口店で発売すると発表した。新型コロナウイルスの影響で閉店が相次ぐなど苦境に立たされる中、新メニューで起死回生となるのだろうか。

「不景気に強いと言われる立ち食いそばですが、コロナによる外出自粛やテレワークの普及によってメインターゲットとなるサラリーマンの利用が激減したため、多くの立ち食いそば店が閉店しました。富士そばも例外ではなく、今年4月・5月の売上は前年同期比の4割にまで落ち込み、9月に入っても7割台と厳しい状況が続いており、複数の店舗が閉鎖に追い込まれる危機に瀕しています」(経済ジャーナリスト)

 そんな状況を打開すべく、富士そばが新たに発売するのが「筋肉もりもりそば」(税込680円)だ。同商品はアスリートフードマイスターの今野善久氏が監修を担当。筋肉増強や代謝アップを助ける抗酸化物質「ルチン」を含むそばに、タンパク質が豊富で低脂質の「やげん軟骨」素揚げをトッピングし、栄養バランスも考慮してほうれんそう、大根おろし、すりごまも入っているという。そして、栄養素の働きを弱めないよう、つゆは「ぬるめ」で提供するというこだわりようだ。

「ここ数年筋トレブームが続いていますし、外出自粛の影響で新たにカラダを鍛え始めた人もかなり増えているので、筋トレ飯に目をつけた点は素晴らしいと思います。筋トレに特化したグルメを提供するレストランも増えており、昨年5月に『吉野家』と『ライザップ』がコラボして発売した『ライザップ牛サラダ』は大方の予想を裏切り発売からわずか74日で100万食を突破する大ヒットも記録しています。最近はSNSに筋肉の付き具合を報告する”筋トレ女子”も増えていますから、こうした層を新規開拓できれば、サラリーマン客が戻ってきたときにV字回復が見込めるのではないでしょうか」(経営コンサルタント)

 なんとか持ちこたえて欲しいものだ。 

(小林洋三)

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