男女が“マッパ混浴”するサウナ大国の禁秘「女性が堂々として隠す気もない」

 足繁く通う者を「サウナー」と呼び、中高年世代には好きな者も多いサウナ。昨年にはそんな中年男をネプチューン・原田泰造が演じた人気マンガ原作の連続ドラマ「サ道」(テレビ東京系)が放映され、話題にもなった。

 ちなみにサウナの本場として知られているのは北欧フィンランド。食料を貯蔵したり、燻製にするために使っていた小屋がサウナとして使われるようになり、その歴史は2000年以上におよぶとも言われている。現在は日本の銭湯やスーパー銭湯のように街のいたるところに公衆サウナがあるが、最近は男女それぞれ別のところも増えている。もちろん、混浴のところも多いが、家族や仲間内で貸し切りでない限りは水着着用が一般的だ。

 一方、ちょっとややこしいのがロシアや旧ソ連圏の国々のサウナ。ピンク系のお店が混在しており、吉原などにある特殊浴場のように派手な店もあるが、一見普通の公衆サウナと区別つかない外観の場合も多い。日本人にはまず見分けがつかないため、注意が必要だ。

 そして、サウナ本場の欧米で、男性たちから熱い支持を受けているのがドイツ。実は、基本的にほとんどのサウナが混浴のうえ、しかも水着も着用しない(※一部施設では着用が義務づけられている)。かといってバスタオルで胸まで隠すような女性も少ない。筆者もドイツを旅行した際、現地のサウナを何度も訪れたが、若い女性が手にしていたのは小さなハンドタオルだけで、まったく身体を隠す様子もなかったことに衝撃を受けたものだ。

 日本の混浴温泉には女性のマッパの入浴者目当てに長湯をする“ワニ族”と呼ばれる男性客がいるが、現地在住の日本人駐在員のなかにも混浴サウナに通う人が多い。ただし、混浴サウナを利用したことのある30代の駐在員いわく「男性がいてもサウナの中でも堂々としている女性が多く、こっちのほうが恥ずかしい気分になる」とのこと。

 下心の有無は別として、似たような混浴文化を持つ国として親近感があるのは事実。今はコロナで海外旅行はまだ難しいが、いずれ訪れる機会があれば旅の思い出に立ち寄ってみるのもいいかもしれない。

(高島昌俊)

※写真はイメージです

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