打線低迷のトバッチリで阪神・鳥谷が「4億円の代打要員」に!?

 阪神の矢野燿大監督がベテラン・鳥谷敬の処遇を決めかねている。鳥谷は自ら志願し、慣れ親しんだショートに戻ってきた。守備範囲が広く、運動量も多いポジションで、新人・木浪やレギュラー定着を目指す北條らの若手と競争することになった。
 
 そんな鳥谷が今季、プロ16年目にして初めて開幕スタメンから外されたのは既報通り。だが、開幕2戦目でチームを勝利に導く「代打での三塁打」を放つなど、健在ぶりをアピールした。

「鳥谷は試合前半、ベンチ前方に立って声を出しています。そのあとは代打準備のため、何度も素振り室へ行ったり来たりを繰り返していました」(在阪記者)

 初スタメンは5日の広島戦。その後は先発の機会も増えてきたが、打率.176、安打数3ではレギュラー定着には物足りない(10日時点)。

「ただ、鳥谷の存在感は対戦チームも認めています。走者を背負った場面で代打登場となれば、それだけでプレッシャーを掛けられる。阪神打線は打てないので」(同前)

 矢野監督も代打の切り札として、得点好機まで鳥谷を温存しようとする。ところが結局、チャンスが訪れないままゲームセットという試合が多い。そのため鳥谷は、素振り室とベンチを行ったり来たり…というわけだ。

「イニングの先頭バッターだったり、走者のいない場面であれば『代打・鳥谷』も怖くないんです。一発の怖さはありませんからね。ですが、シングルヒットを打つバットコントロールは健在です」(球界関係者)

 矢野監督も鳥谷の長所を生かしきれず、申し訳ないと思っているそうだが、球団フロントは別の見方をしていた。

「鳥谷は今シーズン終了時に複数年契約が満了となる。単年契約になると思いますが、『5年20億円』(推定)の大型契約が終わった後でも、鳥谷のメンツやチーム功労者に相応しい金額を提示しなければなりません。でも、代打要員に4億円の年俸は払えないというのが、経営陣のホンネです」(同前)

 4億円の代打要員ならぬ「素振り要員」にならないよう、矢野監督の上手な起用法に期待したいものだ。

(スポーツライター・飯山満)

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