DeNA伊藤光捕手が“懲罰降格”!ラミレス監督の逆鱗に触れた造反劇とは?

 7月18日に行われたDeNA対巨人戦、DeNAが2回表に先制となる3失点を許した直後の3回のことだった。ラミレス監督はなぜかまだ1打席も立っていないスタメンマスクの伊藤光をベンチに下げたのだ。謎は試合後明らかとなった。ラミレス監督は試合後のインタビューで「(伊藤は)我々が練った戦略と違う方向へ向かっていた。だから交代をさせた」と伊藤が首脳陣の立てた作戦を無視したとも受け取れる発言をしたのだ。

 この発言にネット上のDeNAファンからは「伊藤選手がラミレス監督の指示を無視したってこと?」「伊藤選手がラミレス監督に造反した」などと心配する声があがっていた。

 しかし、“造反劇”はまだ終わりではなかった。伊藤は試合終了後に自身のインスタグラムを更新し「怪我してないんで大丈夫ですよ」とまるで懲罰交代だったことを強調するアテツケのような投稿をしたことでファンをさらに騒然とさせた。

 ラミレス監督と伊藤との亀裂は、翌日により明確な形となって表れた。ラミレス監督は伊藤を2軍に降格させたのだ。降格の理由について「守っている時の投手の防御率を見て決断した」と説明したが、突然の正捕手の2軍降格に、ファンからは「絶対に戦略無視が原因でしょ」「伊藤選手はラミレス監督の逆鱗に触れた」と2人のわだかまりを指摘する声が相次いだ。

「伊藤選手は前に所属していたオリックスでも首脳陣の反感を買うことがしばしばありました。オリックスの捕手陣の中で、ダントツの実績を残していたにも関わらずトレードで放出されたのは、そういった面が影響していたとも言われています」(野球ライター)

 いったい伊藤の今回の造反の原因は何なのか。

「ラミレス監督率いるDeNAはデータ野球を徹底しています。データを元に監督が選手の動きや配球までも考え、選手は駒のように指示に従う。一方で、ベテランの伊藤選手は長年の経験で培った勘や戦略にある程度自信を持っており、ここ一番ではバッターを一番間近で見ている自身の洞察力や勝負勘を優先させたいと思ったのではないのでしょうか。しかし、ラミレス監督はそれを許さなかったわけです」(前出・野球ライター)

 そのようなチームの雰囲気の悪さもあってかDeNAは現在5連敗。ファンの心のモヤモヤは募る一方だ。

(浜野ふみ)

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