月9「コンフィデンスマン」穴埋め再放送で試されるゲス東出への“免疫力”

 ついにフジテレビ伝統の「月9枠」が新型コロナウイルスの災禍を被ることとなった。新型コロナウイルスの影響で撮影がストップしたことにより、フジテレビは織田裕二主演ドラマ「SUITS/スーツ2」の3話以降の放送を延期すると発表した。

 4月20日、同作に出演中だった鈴木保奈美は自身のインスタグラムを更新。以下のようなコメントをアップして無念をのぞかせた。

《放送中断の知らせを聞いて、残念で悔しくて悲しくて、実は少し泣きました。自分がこれほど弱かったのかと驚き、そしてSUITSという作品が、この仕事が自分にとってどれほど大切なものかと改めて感じました》

 ドラマ関係者はこう語る。

「フジテレビは働き方改革の影響もあって、撮影スケジュールが過密にならないよう、かなり前倒しで撮影を進めていました。コロナ感染予防にも細心の注意を払っていたと聞いていたので、今回の放送延期はドラマ界全体に影響を与えかねません。しかし視聴率では、初回で11.1%をマークしたものの、2話目では8.4%と1桁をマーク。実はこのドラマ、海外作品がベースとなっているため、版権の問題で、他のドラマに比べて原作の使用料などかなりコストがかかっているのも事実。フジとしては絶対にコケるわけにはいかなかったので、この悪い流れをいったん断ち切るという意味では、賢明な判断だったかもしれません」

 この「SUITS」放送延期を受けて、「月9枠」の穴埋めに大抜擢されたのが、2018年に放送され、大好評を博した長澤まさみ主演ドラマ「コンフィデンスマンJP」だ。4月27日からは傑作選がオンエアされる。

「5月1日に公開予定だったものの、コロナ禍で延期が決まった映画版の第2弾『コンフィデンスマンJP プリンセス編』の宣伝にもつながるので、フジとしてはベストの選択だったかもしれません」(前出・ドラマ関係者)

 しかし、この「英断」に対して、世間は微妙な反応を見せていた。原因は、ドラマでキーマンとなる「ボクちゃん」を演じる東出昌大だ。東出といえば今年1月に女優・唐田えりかとの“ゲス不貞”が発覚。2カ月後の謝罪会見では「お答えできない」を連発してメディアの不評を買った。今回の「コンフィデンスマンJP」の“復活”についても、ネット上では《東出の登場シーン全カットか? いや、そんな神業できるわけないか》《ボクちゃんのあの甲高い笑い声が気持ち悪くて見る気がしない》《東出のイメージが悪すぎて絶対に見たくないわ》といったブーイングの嵐。多くの視聴者が拒絶反応を示しているようだ。いったいなぜフジテレビはゲス不貞男を再び「月9」に担ぎだしたのか。

「視聴者に東出への“免疫”を植えつける作戦ではないでしょうか。劇場版の第2弾には、従来のテレビ版キャストに加えて、江口洋介、竹内結子、滝藤賢一、濱田岳、デヴィ夫人といった豪華すぎるメンバーを起用しただけに、絶対にヒットさせて製作費を回収しなければいけない。この時期から地上波で流しておけば、視聴者の目も東出に慣れてくるのではないか、そんな思惑が感じられます。1月クールで東出が出演した『ケイジとケンジ所轄と地検の24時』が全話平均で視聴率が1桁に落ち込んだことで証明されたように、『顔も見たくない』という女性視聴者は多いかもしれませんが、『コンフィ〜』で東出が演じるのは、惚れやすく、女に振られまくる詐欺師。そのクズっぷりに、現実のゲス不貞の印象も少しは薄まっていくかもしれません」(前出・ドラマ関係者)

 コロナ禍で「免疫強化」が叫ばれる昨今、ドラマファンは新たな“脅威”と対峙することとなりそうだ。

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