中国が極秘実施「武漢コロナ予行演習」(下)第2の細菌兵器「ニパウイルス」

 大国の思惑は、ネットの書き込み程度では終息しない。ここにきて、トランプ大統領が、新型ウイルスを「チャイニーズ・ウイルス」と連呼。中国側の批判に対しては断固とした態度で臨むことを明言するなど、さながら情報戦の様相を呈しているのだ。日本の政府関係者も困惑を隠さない。

「新型ウイルスの感染が拡大していく当初、米国メディアが蔓延の要因として、武漢ウイルス研究所の細菌兵器開発の可能性を報じている。ただ、中国にその技術はなく、フランスのパスツール研究所に依頼したとされていますが、真偽は不明です。他にも最大のターゲットは米国だったものの、手始めに台湾を標的とする実験だったという情報もある。さらには自国にもバラまき、農村部の人口減らしという思惑もあったとの説もあり、玉石混交です。中には極秘オペレーションの過程で、ウイルスを搬出しようとした際に漏れ広がって各国に拡散していった可能性がある、とのまことしやかなシナリオまでありましたが‥‥」

 実際、情報を精査するまでもなく、発生数カ月で武漢から世界中へと瞬く間に拡散した新型ウイルスの感染地域の広がりは、まさに細菌兵器並み。しかも、ウイルスの正体がいまだわからずじまいなことも疑心暗鬼を呼び、中国とアメリカの「口撃合戦」も激化の一途をたどっているのだ。

「細菌兵器は当初の致死率こそ低い特徴がありますが、即効性がない分、二重三重の感染でじわじわと致死率を上げていくことが可能になる。そのため、新型コロナの対策薬が出回る頃、中国が第2の細菌兵器として『ニパウイルス』を仕掛けてくるという情報戦も駆け巡った。一部では、すでに武漢にある別の研究所で開発が進められているとの情報が拡散しているほど。かつて、ニパは98〜99年にマレーシアで豚を感染源として流行。熱帯雨林でも感染を広めたことから、夏でもウイルスは死なないことで恐れられています。それだけに今後、世界中のあらゆるウイルスに関する同様の未確認情報が垂れ流されれば、トイレットペーパーや日用品不足以上のパニックにつながる可能性もあります」(政府関係者)

 いずれにせよ陰謀論や大国の思惑が渦巻く中、今後の米中関係の悪化が、自粛生活を強いられる我々の生活をも直撃することになりそうだ。

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