中国が極秘実施「武漢コロナ予行演習」(上)中国当局が空港で…

 新型コロナウイルスの感染爆発が止まらない! 中国・武漢を発生源に日本、欧州、アメリカ、アフリカ諸国‥‥悪魔の疫病はまさに地球全土を侵略する勢いだ。見えない脅威が人々を恐怖に陥れる中、米中露、大国間による丁々発止の情報空中戦で国際関係はますます緊迫の一途。コロナ禍を起爆剤に、世界同時クライシスが今そこまで迫っている?

 世界規模での新型ウイルス拡大をよそに3月10日、中国・習近平国家主席は感染爆発後、初めて湖北省・武漢を視察した。

「基本的にコロナウイルスを抑え込んだ。初期の取り組みの成功によって状況は安定し、湖北省と武漢市における潮目は変わった」

 これに呼応するように、14日付の中国共産党機関紙・人民日報に近い「環球時報」は、新型コロナウイルスが感染拡大する欧米諸国の対応について「反省すべきだ」との趣旨の社説を掲載。さらに追い打ちをかけるように、中国高官がツイッターで、

「米軍がウイルスを武漢に持ち込んだ可能性がある」

 と、開き直ったのだ。

 もはや、初動の遅れにより、中国全土で8万人を超える感染者と3200人に上る屍を積み上げた事実などなかったかのような無責任ぶり。このあきれた放言に対し、国際世論の批判が強まる中、米国・ポンペオ国務長官は、

「トランプ政権は〝武漢ウイルス〟と戦い、アメリカ国民を守るために多大なエネルギーを費やし続ける」

 と、語気を強めた。情報隠蔽により、新型ウイルスが世界中で急速に蔓延した中国共産党の責任問題を追及する構えを見せたのだ。

 テレビ局外信部キャップが明かす。

「こうした国際有事の際には、さまざまな陰謀説が浮上するのは毎度のことだと言えます。が、今回のコロナ禍に際しては、あまりにも奇妙な符合が確認されているんです」

 その「奇妙な符合」とは、昨年11月に中国・武漢でコロナ感染が広がる2カ月前まで遡る。

「実は、発火点となる武漢、まさにその地で新型コロナ肺炎防疫の『予行演習』が行われていたのです。場所は武漢の天河国際空港。新型コロナ肺炎の感染者が発見されたことを想定し、感染病調査、医学的検査など応急対策をとる全過程をシミュレーションしていた。まさに、新型ウイルスが武漢を急襲することを予期していたかのようなオペレーションだった」(外信部キャップ)

 折しも、武漢は各国の軍人が参加する「ミリタリーワールドゲームズ」が開催される直前だったという。

「これは各種スポーツ競技を軍人アスリートが競う『軍人五輪』と呼ばれるスポーツ競技大会で、95年より4年に一度開催されているものです。昨年は10月18日から武漢で開催されていました。その開催に先駆けることちょうど1カ月前の9月18日に、この予行演習が行われたのです」(外信部キャップ)

 この演習に関しては、中国事情を報じる米ニュースサイト「大紀元」が報じている。

「演習の中身は、空港に間もなく着陸する航空機内から『呼吸困難で体調不良の乗客が入国する』という連絡が入り、空港通路に臨時検疫ブースを設置。感染者の搬送、濃厚接触者と一般接触者を特定したあとに隔離と経過観察、消毒など衛生処理を行う全過程を実践で行っていた。わずか2カ月後に同じ武漢をコロナウイルスが襲ったわけですから、この記事を読んだ読者は『こんな偶然が重なることがあるとは』と衝撃が広がっている」(外信部キャップ)

 中国事情に詳しい作家・北一策氏が、この予行演習の詳細について解説する。

「ニュースソースである『大紀元』の記事には写真6枚が添付されており、その写真の中には『湖北経視』の記者4名の名前も見て取れる。よってこの予行演習は『湖北経視』によって報道されたものだと考えられます。この『湖北経視』は湖北省武漢市を拠点とする地方テレビ局のウェブサイトで、武漢市の武昌区、中南路に拠点を構えており、中国共産党中央と強いつながりを持っていることが想定されます」

 つまり、中国当局が新型ウイルスの急襲に備え、あらかじめ対策を講じていた可能性が十分にうかがえるのだ。

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