スキマ時間にできるオイシイ副業術(12)ネット転売で儲けるコツ

 今回は、ネット上で仕入れと販売を完結させて利益を上げる「ネットせどり」を紹介。掘り出し物で利ざやを稼ぐ“せどり”のノウハウとは――。

 かつては古書の転売が主だったが、2000年代、オークションサイトの普及をきっかけに多様な商品がせどりの対象となった。せどりの実践で最初に必要となるのが販路の確保だ。

 ネット販売のプラットフォームとして長らく「ヤフオク!」が定番という時代だったが、近年はフリマアプリ「メルカリ」が大盛況。出品と購入の簡便さから多くの利用者を集めている。

 それでは、さっそくメルカリに登録してみよう。

 まずは、スマホにメルカリのアプリをダウンロードし、メールアドレスとニックネーム、性別を入力。携帯電話のショートメッセージを使った本人確認を経て、アカウント作成が完了する。住所、氏名、電話番号を登録すれば出品が可能に。アプリ内からスマホのカメラを起動し、商品画像を撮影。商品名、商品説明を記入したあと、ガイドに従って商品のカテゴリーを選択する。さらに「送料を代金に含むか否か」といった配送方法に加え、販売価格を決定すれば出品完了となる。

 購入者がメルカリに対して支払いしたあと、商品を発送。「振込申請」を行うことで、販売時の手数料10%を差し引いた額が登録した口座に入金される。

 販売ルートを確保したあとは、せどりで最も重要な「仕入れ先」の選定だ。

「特に初心者の場合は”売れ残りのリスク”を極力避けるべきですね」と語るのは、10年来、国内のオークションサイトで販売を続け、「副業の月収が30万円」という会社員。

「以前は家電量販店のワゴンセールに足繁く通って売れそうな物を物色していたのですが、買っても全然売れないことばかり。恥ずかしながら赤字続きでした」

 さらに「無在庫で出品できる『ドロップシッピングサービス』を試したが、まったく売れなかった」と言うこの会社員が「黒字に転換したきっかけ」と明かすのが、以下の方法だ。

「アメリカのオークションサイトで仕入れた商品を国内サイトで売るんです。普通に流通している商品を転売しても、よっぽど安く仕入れないかぎり儲けは出ない。だったら日本に売っていない海外のファッションアイテムを、レア感を強調して売るしかないと気づいたんです」

 一見ハードルが高そうだが、工夫しだいで難なくできるという。

「言葉の問題は翻訳サービスを使えばクリアできますし、お試しで一度転売してみて、売れた商品を2回目から大量発注することで輸送費もかさまない。レア感が当たって、ここ数年間、ずっと売れ続けている商品もありますよ」(前出・会社員)

 赤字が出るリスクや、商材によっては古物商営業許可が必要となるケースもあるが、当たれば大きい副業なのであった。

(もとおり・ひろゆき)

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