“地鶏一筋”じゃなかった!?「塚田農場」に消費者庁が課徴金

 消費者庁は3月に入り、居酒屋チェーン「塚田農場」が、ブロイラー(大量飼育用の雑種鶏の総称)を使っているにも関わらず全て地鶏を使用しているような表示をしたことが景品表示法違反(優良誤認)にあたるとして、運営するエー・ピーカンパニーに課徴金約980万円の納付を命じた。 
 
 これは昨年5月に実態が発覚し、消費者庁により景品表示法に基づく改善と再発防止を受けた際の処置だ。
 
「『塚田農場』では、“地鶏一筋”を謳っていますが、チキン南蛮や、つくねにブロイラーを使っていたことが明らかになっています。また系列店の『じとっこ組合』でも当時、一部商品に地鶏ではない鶏肉を使っていたことも判明したんです」(フードライター)

 同社はすでに「多大なご迷惑とご心配をおかけし、心よりおわび申し上げる」と謝罪文を発表しており、該当メニューには地鶏を使用していないことが明記されているが、今回の課徴金の決定により、改めて批判があがっている。
 
「その声は、《あれだけ地鶏を前面に押し出しといてブロイラーはないわな》《謝ってはいるが他の地鶏を使ったメニューに紛れ込ませている手口があくどい》といったものです。ただ、同社では宮崎県など特定の地鶏の使用を掲げているだけに、産地からも迷惑千万と怒りの声が出ているんです」(同前)

 同社のホームページを見ても、いたるところに“地鶏”に対するこだわりが記されており、代表のメッセージには、社員の多くが「命のありがたさを学ぶ」ために「日南市の自社養鶏場に行って、みやざき地頭鶏の飼育や下処理など、現地での研修を受けています」とも記載されている。ぜひ襟をただして、営業を続けてもらいたいものだ。

(小林洋三)

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