スキマ時間にできるオイシイ副業術(10)大型犬の「預かり」で一攫千金

 今回、紹介する副業はペットシッターサービスに登録し、他人の犬の散歩などを請け負う「犬の世話」だ。

 以前から専門業者のサービスはあったものの、近年、ペットシッティング業界でもネットを活用したマッチングビジネスの波が到来。「ペットの面倒を見てほしい飼い主」と「ペットの相手をして報酬を得たい人間」を結びつけるマッチングサービスが次々と誕生し、副業として注目を集めている。動物好きにとっては天職とも言える仕事だが、はたしてどのような手続きで参入できるのか。
 
 まずは、検索サイトから「ペット 世話 代行」のキーワードで多数の同種サービスをリストアップ。これらのサイト内にある「ペットシッター(ドッグウォーカー)募集」の項目をクリックすることで登録ができる。
 
 登録フォームでは、住所、氏名、年齢、電話番号、メールアドレスのほか「ペットの飼育歴」や「動物関係の資格の有無」を入力。さらに「対応可能エリア」に加え、「小型犬」「中型犬」「大型犬」といった「相手をできる犬のサイズ」も登録する。
 
 また、ペットの世話全般を扱うサイトの場合、散歩代行の業務だけでなく「ペットの自宅での預かり」の可否についても選択。「自宅預かり」を申請した場合、自宅写真のほか「ペットの送迎の有無」についても入力する必要がある。
 
 いずれの業者も申請後、数日から1週間程度で審査が完了。登録されればサイトにホストとして掲載され、オファーを受けることができる。多くのサービスでは依頼者との「事前面談」が必要だ。
 
 報酬についてはバラつきがあり、自ら金額を設定できるサイトのほか「犬の散歩1時間2000円」の報酬が固定されているサービスもある。

 いったい、犬の世話をすることでどれだけ稼げるのだろうか。
 
「副業として携わる場合、散歩だけだと月3万円ぐらいが限度ですが、本腰を入れて自宅での預かりを実践できれば、月20万円超えも可能です」
 
 とは、20年来ペット業界に身を置く女性経営者だ。
 
「基本は、複数のマッチングサービスに登録しておいて、たくさんの“お得意様”を作ること。自宅で預かる場合は『ペット専用洗面台』などの設備をそろえておくと、ニーズが格段にアップします。都内だと1泊7000円程度が相場ですが、設備が完備のうえ、よそでは敬遠されがちな『超大型犬の対応』を打ち出せれば、1万円でもオファーが来ます」
 
 副業として成立するニーズは大いにありそうだ。

(もとおり・ひろゆき)

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