西武・松坂に復活の兆しか?/プロ野球“裏”キャンプ「激ヤバ事件」(3)

 楽天との確執が噂される、前楽天監督で現ソフトバンクの平石洋介打撃兼野手総合コーチ(39)に信じられない光景が。なんとファンのハートをワシづかみにしていたのだ。

「前球団からポイ捨てされたことがウソのようです。甘いルックスもファンには好評で、なぜか練習終了後には出待ちもいるんです。ファンから差し入れでもらった小さい手提げ袋を指にかけながら、列をなすファン全員にサインをしていました」(スポーツ紙デスク)

 ちなみに、楽天時代の件には触れないことが、記者たちの間では暗黙の了解になっていた。

 その平石コーチも属する世代の象徴といえば、14年ぶりに西武に復帰した松坂大輔(39)だ。戦力として期待されているのではなく、花道として古巣が戻したという見方もある中、実は順調に復活への階段を上がっているという。

「松坂の西武復帰に際しては、東京五輪に向けて系列のプリンスホテルの稼働を100%にするため、イメージアップ作戦で本社が主導した人事と言われている。ところがキャンプで見た松坂は、『ケガさえしなければ2桁勝てそう』と話す関係者もいるほど好調でした。ブルペンでの投球は帰国してから一番の出来で、スピードも遅くありません。いい時の、回転の汚い重い球を投げ込んでいる。キャッチャーが手を痛そうにしているほどでした」(パ・リーグ関係者)

 昨季の西武先発陣は防御率4点台ばかりの体たらくで、そこに入り込むのは十分に可能。5点取られても6点を取り返せる西武打線をバックに、完全復活も夢物語ではないかも。

 松坂より14歳も年下ながら、同じく現役生活の岐路に直面しているのが、阪神の藤浪晋太郎(25)だ。

「ブルペンでの投球は一級品だからマスコミも藤浪の復活をにじませた記事を書いているけど、制球難は相変わらず克服できていない」(トラ番記者)

 16日の楽天との練習試合では、3イニングを投げて2四球2失点。球速は150キロを計測していたが、内外角に大きく外れるボールが目立った。改善の見られない藤浪に対して、

「首脳陣の言葉によれば、現時点で今シーズンの構想には入っていないそうです。OBや球団内にはいまだに先発を推す声が根強いですが、そろそろ中継ぎにまで復活のハードルを下げる時期かもしれません」(トラ番記者)

 辛辣な周囲の評価を覆すことはできるか。

 さて、昨年最下位に終わったオリックスには今季、現役バリバリのメジャーリーガーのアダム・ジョーンズ(34)が加入した。とはいえ、キャンプではマイペースの調整が目についた。

「3~4割の力加減で軽くサク越えを連発するのはさすがですが、メジャー式か、午前中で早上がりしてしまいます。西村監督は『本人に任せる』なんて言っていますが、実際には委縮して何も言えないだけで、特別扱いしているんです」(スポーツ紙デスク)

 しかし周囲の声とは裏腹に、当人はメジャー級の気遣いを見せているという。

「トンボを引くなどグラウンド整備をみずからやっている。メジャーリーガーということをまったくハナにかけずに『チームに協力したい』と、裏方の仕事を率先してやるんですよ」(パ関係者)

 意外な一面に、むしろスタッフ一同タジタジの様相だとか‥‥。

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