楽天「21失点」惨敗で浮上するサイバーエージェント・藤田晋社長“オーナー代行”就任

 5月21日、プロ野球・楽天が衝撃的な大敗を喫した。首位ソフトバンクに21失点の完封負け。楽天が20点台の失点を喫したのは、球団創設1年目の開幕2戦目に、ロッテ相手に26失点して以来のこと。球団ワースト2位の不名誉な記録となった。

「1対0でも21対0でも負けは負け。とは言っても、あまりにちょっと不甲斐ない試合をしてしまった」と、今季から指揮をとる今江敏晃監督は怒る様子もなく神妙な表情でコメントしていた。というのも、今江監督は選手としても前述の26失点を経験している当事者だからだ。そして楽天がこうした試合をすると、必ず出てくるのが球団売却話だ。

「楽天の三木谷浩史オーナーは、サッカーJ1神戸とは違って、いまや野球の方の熱量は極めて低い。さらに、2年連続4位という成績だった石井一久前監督を、編成の助言などもするシニアデイレクター(CD)に昇格させるなど不可解な人事を行っている。この動きに、元ヤクルトの古田敦也氏を筆頭とした次期監督候補に挙がっていた人物がことごとくオファーを嫌ったため、結局は今江監督を打撃コーチから昇格させる人事しかなくなってしまった」(楽天担当記者)

 また、親会社の楽天は携帯電話事業の不振が続いていることから、球団売却とは常に隣り合わせの状況だ。そんな中…。

「実は楽天グループの大株主にサイバーエージェントの藤田晋社長がいる。楽天が第三者割り当て増資(約3000億円)した際、藤田社長も100億円工面し“漢気救済“などという見出しも踊りましたが、三木谷オーナーが勇退して藤田社長がイーグルスのオーナーを代行する動きがあるんです」(夕刊紙記者)

 藤田社長は今季サッカーJ1に昇格した町田のオーナーで、チームは現在、首位戦線を走っている。

「チーム内にも藤田社長がオーナー代行に電撃就任する話は伝わっています。三木谷オーナーは負けが混めば混むほど金も出すけど口も出すのがこれまでの流れ。変革がなければプロ野球の楽天は今後も泥沼にはまっていくでしょうね」(スポーツライター)

 今回の21失点が大きな動きを呼ぶかもしれない。

(小田龍司)

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