元巨人・松本竜也が窃盗逮捕 「英明のランディ・ジョンソン」の人生を狂わせた“菅野智之の外れ1位指名”

 プロ野球の元巨人軍で、香川県高松市の清掃業・松本竜也容疑者が5月8日、窃盗の疑いで逮捕された。

 報道によると、松本容疑者は1月9日から12日までの間に、高松市内の男性のアパートに清掃作業に入った際、部屋から腕時計2点、合わせて時価33万円相当を盗んだ疑いが持たれている。松本容疑者は「清掃作業で入った部屋から腕時計を盗んだ。すぐにリサイクルショップに売りに行った」と容疑を認めているという。

 松本容疑者は香川県出身で、英明高校時代は身長190センチ超の左腕投手として甲子園に出場。米大リーグを代表する左腕投手の1人、ランディ・ジョンソンを思わせたことから「英明のランディ・ジョンソン」の異名をとった。

 2011年にドラフト1位で巨人に入団。契約金7000万円、年俸720万円(金額はいずれも推定)。期待されての入団だったが、12年から15年までの巨人在籍期間に1軍での出場はなかった。15年には野球賭博に関与していたとして、日本野球機構(NPB)から「無期失格」の処分を受けた。

「11年のドラフトでは、菅野智之を外した巨人、藤岡貴裕を外したDeNAが松本容疑者を再指名して競合。結果、巨人が交渉権を獲得して入団に至っている。たらればを言っても仕方ありませんが、あのドラフトで巨人が菅野を引き当てていれば、松本容疑者の巨人入りはなかった。そうすれば賭博に関与していた選手とも接することはなかったかもしれない。DeNAの中畑清監督(当時)の元であれば、一軍で活躍する機会に恵まれたかもしれませんね」(スポーツライター)

 7日には、現金1万7000円が入ったバッグを高齢女性からひったくったとして、窃盗の疑いでオリックスの元投手が逮捕されたばかり。ドラフト上位指名の有望選手だったが、松本容疑者と同じように人の道を外してしまった。元プロ野球選手のセカンドキャリアの難しさを感じざるを得ない事件が続いている。

(ケン高田)

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