2月10日、全国のJRにある自動券売機やみどりの窓口で午前4時ごろから約4時間半、クレジットカードが使えなくなるシステム障害が発生。キャッシュレス決済に対する不信感が強まっている。
「障害が発生したシステムは、JRの系列会社『鉄道情報システム』が各社に提供しているもので、JRの在来線、新幹線の切符の購入や払い戻しがクレジットカードで出来なくなった他、『えきねっと』など予約サイトで購入した乗車券についてもクレカでの受け取りができない状況となっていました」(社会部記者)
鉄道情報システムによれば、「クレジットカードによる発売を処理するサーバーの不具合」であったといい、8時40分すぎに「全面復旧した」と説明したが、翌11日の午前4時ごろから5時20分ごろまで再びクレカが使えない障害が発生した。
これにネット上では、《これだからキャッシュレス決済は怖い》《カード使えない場合、近くのATM探して現金おろして切符を買わなきゃならんのか。確実に乗り遅れるな》《まだJRだけだから良かったものの、大規模停電とかが起こったらキャッシュレス派はマジで終わる》《どんなに政府がキャッシュレス決済を推し進めようが、ある程度の現金は持ってなきゃいかん》など、不安の声が相次いでいる。
「キャッシュレス決済のデメリットは、こうしたシステム障害が発生したときや災害時に停電などが起こるとまったく使えなくなってしまうことです。現在、日本のキャッシュレス比率は約20%ほどで、政府は2025年までに40%とする目標を掲げています。今後さらにキャッシュレス化が進んでいくのは間違いないので、障害が起きた際に被害を受ける人は増えていくでしょうね」(経済ジャーナリスト)
結局、最後に頼りになるのはアナログでの対応なのだろう。
(小林洋三)