食を楽しむ観光列車で「吐き気をもよおす悪臭」発生!原因は寝袋を持った男性か

 JR東日本が運行する新潟・庄内の食と景観を楽しむ観光列車「海里」の中で“異臭騒ぎ”が発生、SNSに書き込みが相次ぐ事態となっている。

 きっかけは8月18日、海里に乗車していた客から「発酵したような強烈な臭いが車内に充満し、吐き気をもよおすほどだった」という報告が寄せられたこと。これを機に他の乗客からも「これ俺も乗っていたけど臭いヤバすぎて折角の列車旅なのに不快感が残る残念な事案だった」などという声が続々と上がった。目撃情報によると、異臭の元はキャンプ帰りなのか寝袋を持った若い男性らしく、客車を移動する間に強烈な悪臭が漂ったそうだ。

 現場はちょっとしたパニック状態になり、車掌が空調を強めて貫通扉を全解放し換気をしたというが、周囲はマスクをする人、ハンカチで鼻を押さえる人、せき込む人などが続出したとか。

 スメルハラスメントの厄介なところは、本人が自分のニオイに気付かないことだ。その男性は新潟駅で下車したというが、そもそも食と景色を楽しむのがコンセプトの列車だっただけに、乗り合わせた乗客はせっかくの旅が台無しにされた気分かもしれない。

「悩ましいスメハラ問題ですが、最近は企業でも対策が進んでおり、相手をなるべく傷つけずに上手に伝える方法などが議論されています。会社などではまず上司に報告するなどの方法がありますが、今回のような旅先のケースでは、仮に車掌がやんわりと注意をしても、途中降車を強制することは不可能に近く、結局は我慢を強いられるしかないでしょうね」(コミュニケーション講師)

 当該人物は恐らくキャンプなどで何日も同じ服を着用し、シャワーや風呂を利用していなかったのだろう。本人が自覚していたかどうかはわからないが、多少なりとも他人に対する配慮があれば、ここまでの騒動になることはなかったのではないだろうか。

(ケン高田)

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