武漢市の病院建設映像に「はたらくくるま」マニアが大興奮!?

 中国・武漢市を発生源として、猛威を振るっている新型肺炎。1月26日には周先旺市長が、患者数がさらに増える可能性や、多くの患者が検査結果を待っていると説明した。急増する患者に対応するため、建設中の病院に加えて二つ目の病院も建設が始まり、2000人の入院に対応できるようにするという。

「病院のような高度な施設を短期間で建設するのは不可能ですから、実際には患者の隔離施設となりそうです。たった10日間では建物の基礎を作ることさえできないので、整地した土地の上に巨大なプレハブのような建物が並ぶのでは。新型肺炎が収まれば無用の長物になるので、そもそも恒久的な施設を作るつもりでもないのでしょう」(週刊誌記者)

 建設予定地では数十台ものショベルカーが稼働しており、人海戦術が得意な中国らしいとして話題を呼んでいる。その様子を伝える映像には、一部からツッコむ声もある。

「色とりどりのショベルカーが忙しそうに働く光景は壮観ですが、よく見ると多くの車両は土を掘り起こす作業をしておらず、ただショベル部分を旋回させているだけ。そもそも土木工事には土などを搬入出するトラックが必要で、ショベルカーだけが何十台と並んでいる現場などあり得ません。そう考えるとこの映像は、中国の当局が海外のメディア向けに《絵作り》した可能性が高そうです」(前出・週刊誌記者)

 つまり「我々は突貫工事で対応しています」とのアピールということか。そんなイメージ映像に対して視聴者からは「カニの大群みたい」「ショベルカーのマスゲームだ!」といった反応が続出。そして一部のマニアはこの映像に熱く反応しているというのだ。

「今回の映像は建設機械の世界博覧会さながらです。判別できるだけでも米国のキャタピラー、韓国の斗山や現代、そして日本からは住友建機、コベルコ建機、加藤製作所、日立建機の社名が確認できます。中国では建設機械の国産化が進んでおり、最大手の『SANY』(三一重工)のほか『XCMG』(徐工集団)や『LIUGONG』(広西柳工機械)の名前も。一か所の建設現場に十社もの建設機械メーカーが勢ぞろいすることなど普通はありえず、“働く車”が大好きな人にとっては大興奮間違いなしでしょう」(前出・週刊誌記者)

 建設機械マニアたちは、そんな垂涎の現場が渡航中止勧告の対象になっていることを残念がっていそうだ。
(北野大知)

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