楽天から撤退した快進撃の「ワークマン」が通販でも強気な理由とは?

 作業服販売大手の「ワークマン」が、ネット通販サイト「楽天市場」から2月いっぱいで撤退することが明らかになり、大きな話題を呼んでいる。
 
「ワークマンは3月16日から自社通販サイトを刷新するため、そちらでの販売に注力する目的がありますが、楽天は3月18日から消費者が3980円以上を購入した場合に出店者に事実上の送料の負担増を強いる”送料無料”をスタートさせることを表明したことも影響したと見られています」(経済誌記者)

 これにネット上では、《楽天の送料無料に反旗を翻すところが早くも出てきたか》《ZOZOと同じく楽天離れがはじまるぞ》との意見が見られる一方、《ワークマンは業績絶好調だから、他社に頼る必要もないんだろう》《ワークマンは店舗受け取りで送料無料にできるからそこが大きいと思う》などワークマンの強さを指摘する意見も少なくない。
 
「ワークマンの通販では1万円以上の買い物をしなければ送料は無料になりませんが、通販で購入後に店舗で受け取るのであれば一律で送料はかかりません。ワークマンは現在国内に850を超える店舗を展開しており、店舗での受け取りでは試着やサイズ変更をすることも可能となっています。そのため、すでにネット通販では店舗での受け取りを選択する人が70%近くもいるため、送料を負担してまで他社の通販サイトを利用するメリットは薄いと考えたのでしょう」(経済評論家)

 店舗数ではすでにユニクロ超えを果たしているワークマンだが、通販サイトの売上でも快進撃は続きそうだ。

(小林洋三)

ビジネス