加入10日で大ピンチ!本田圭佑が恩師の電撃辞任でスタメン落ちの危機

 オランダのフィテッセへ加入したばかりの元日本代表MF本田圭佑が早くも“大ピンチ“に瀕している。同クラブを指揮し、本田の恩師でもあるレオニド・スルツキ監督が11月30日、電撃辞任する運びとなったのだ。

 きっかけはスルツキ監督にとって“初の5連敗“だった。この日、国内リーグのヘーレンフェーン戦に臨んだフィテッセはアウェイながら前半21分までに2ゴールをあげる奮闘を見せるも、その後3点を奪取される最悪の展開となり、屈辱的な2-3の敗北でリーグ戦における連敗は5に。

 試合後、このゲームで本田を先発フル出場させたスルツキ監督は「5連敗というのは私のキャリアでも初めてのこと。やれることは全てやったが、クラブやサポーターの立場も考える必要がある。私に建て直すことができないなら、他の誰かが状況を打破できるだろう」「私はオランダを愛しているし、ここでは素晴らしい日々を過ごした。最高の体験だったよ」などとコメントし、辞任を表明。チームやファンへの別れの言葉を述べた。

「SNSで“就活ツイート“を投稿していた本田に、どのクラブからもオファーが来なかったにも関わらず、最終的にフィテッセと契約できたのは完全に恩師スルツキ監督の存在があったからです。同監督は本田の全盛期ともいうべきCSKAモスクワ時代に彼を指導した人間で、現在の本田というプレーヤーを形成する上で重要な役割を果たしました。そのスルツキが不調に喘ぐチームの起爆剤として本田を呼び寄せた訳ですが、連敗は止まらず、肝心の本田も現地メディアからは“過剰評価“と報じられています。スルツキ監督の最後の賭けは実を結ぶことなく終わってしまい、はしごを外された本田が今後の“恩師無き“新体制で試合に起用されるのか、それともベンチ生活となるのか、いかなる扱いを受けるかは未知数でしょう」(スポーツライター)

 日本のサポーターからは「本田1人のせいではなかったとはいえ、救世主にはなれなかったな」「それほど活躍してるわけじゃないので、微妙な立場」「元監督が連れてきた選手を使いたがる次期監督はまずいない。次戦、本田はベンチにもいない可能性すらある」などと悲観的な声が見受けられるが、一方で、異なる監督からも引き続き起用されれば、その実力が決して“過大評価“ではないこともアピールできる。

 加入からわずか10日ほどで窮地に立たされてしまった格好の本田。クラブやサポーター、現地メディア、そして何よりも新たにやってくるであろう指揮官を驚かせるようなパフォーマンスを披露できるだろうか。今後の活躍に期待だ。

(木村慎吾)

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