バラエティ番組「クレイジージャーニー」と「消えた天才」で、動物の仕込みや映像加工という“過剰演出”が問題になったTBSで、新たな問題発覚だ。
今回の舞台はTBSの24時間ニュースチャンネル「TBSニュース動画」。スマホ決済サービスの「PayPay」で10月5日に発生した不具合に関して報じた映像に批判が寄せられているのだ。
PayPayは同日のみの期間限定で支払額の20%を還元するといったキャンペーンを実施。これに伴って午前中からアクセスが集中したことにより、決済遅延の不具合が発生していた。そこでPayPayでは17時45分ごろから緊急メンテナンスを実施し、クレジットカードでのPayPay支払いが利用不可に。その一件を報じるニュース動画に、首をひねらざるを得ない表現があったという。
「TBSのニュース映像では、なぜかライバル業者である『Origami Pay』で110円を決済しようとする映像を放送。ところが場面が切り替わると、PayPayで500円を決済したスマホの映像になっていたのです。その次には指紋認証で購入できる自動販売機のシーンが映されましたが、これは経済産業省のイベントで出展された『生体認証機能付き自動販売機』のデモ映像。PayPayとは何の関係もない代物ですから、驚きのあまり開いた口がふさがりません」
Origami Payに関しては、PayPayと似たような赤色のロゴになっているため、制作側がPayPayと誤認した可能性も考えられるだろう。しかし自動販売機についてはPayPayなどスマホ決済サービスのロゴなどは画面内に一切登場せず、なぜこの映像を使ったのか、その意図からして不明だ。
「このニュース映像に登場したアイテムはすべて“キャッシュレス決済”というキーワードで繋がっています。そしてPayPayもキャッシュレス決済サービスのひとつですから、制作側は他のキャッシュレス決済サービスをイメージ映像に使ったのかもしれません。しかしニュースの内容はあくまでPayPayで発生した不具合を紹介するものであり、キャッシュレス決済に関しては触れておらず、ニュース内では“キャッシュレス”という言葉を一切用いていない。それゆえ今回のニュースにOrigami Payやキャッシュレス自動販売機の映像を使ったのは、牽強付会と言われても仕方がないでしょう」(前出・週刊誌記者)
このニュースを見た人のなかには、キャッシュレス決済サービス全体に対して「脆弱だ」との印象を抱いた人もいるかもしれない。そうなればTBSがミスリードと批判されるのも無理はないのではないだろうか。