DeNAのルーキー・度会隆輝の「オーバーアクション」がプロ野球ファンの間で物議を醸している。
度会は昨年のドラフトで中日、DeNA、ロッテの3球団から1位指名を受け、交渉権を獲得したDeNAに入団。開幕戦に「1番・右翼手」で先発出場を果たすと、3回裏、1死一、二塁で迎えた第2打席で相手先発の九里亜蓮から右翼席に同点スリーランを放つ鮮烈デビューを見せた。ここまでの16試合で打率.242、2本塁打、7打点とルーキーとしてはまずまずの成績で、トップバッターとしての役割を果たしている。
ヒーローインタビューでは持ち前の明るいキャラクターで「最高で~す!」と大声を上げてファンを沸かせており、また、打席では右手を伸ばしてバットを立て、左手を頭に被せるように上げる独特の打撃フォームも注目を集めている。
もともとオーバーアクションが目立つ度会だが、実はその仕草がファンを心配させているのだ。17日の広島戦では、1回、アドゥワ誠が投じたど真ん中のストレートを見逃し三振したが、ガクッと膝を折り首をかしげる仕草で審判にアピール。ファンからは「さすがにやりすぎ」と苦言が呈されている。
スポーツライターが語る。
「もともと度会はすべてにおいてアクションが大きいのですが、際どい球ならまだしも、明らかなどストライクに大げさな反応をしたら、審判の反感を買う恐れもある。ヒーローインタビューで大げさにはしゃぐことに『学生ノリで痛々しい』という厳しい意見も出始めています。そのパフォーマンスからして新庄剛志タイプの選手のようですが、まだ実力が伴っていないため、ファンがついつい厳しい目で見てしまうのは仕方ないでしょうね」
巨人の岡本和真は、明らかなボールをストライク判定されても顔色一つ変えないが、度会も岡本の落ち着きを少しは見習ったほうがいいだろう。
(ケン高田)