「コロナが流行る前は年に何度か東南アジアに、女の子を“賞味”しに行っていました。教え子の名前を呼びながら抱くのが堪らないんです」
そう悪びれる様子もなく語るのは、首都圏にある小学校で教師を務めているA氏(34歳)。彼はいわゆる“小児性愛者”だ。
「もちろん日本では、教え子に対して変なコトはしませんし、少女愛好家が集まるピンク店に行ったりもしません。そういうことをすれば、必ずどこかから情報が漏れて社会的制裁を受けますからね。普段の性的欲求の処理は自宅でしか行わず、東南アジアで撮ってきた動画や、違法ダウンロードした動画などで処理するようにしています」(A氏)
我が子を学校に預ける親の立場としては看過できない話だが、彼のようなケースはあくまで氷山の一角に過ぎない。
2013年度以降、性的な不祥事などで処分を受けた教職員の数は毎年200人台をキープしており、18年は過去最多の282人に上った。コロナ渦の現在もこうした報道は相次いでいる。9月29日には新居浜市の元小学校教師の男性が、13歳未満の少女に性的行為を行った事件で、松山地裁に懲役6年の実刑判決を言い渡された。10月9日にも北九州市の私立中学校の男性教師が、女子生徒に複数回“卑猥な行為”をしたとして懲戒免職になったばかりだ。
現行の教員免許法では、たとえ生徒に性的行為をして懲戒免職となった場合でも、3年後には教員免許を再取得できてしまう。また、これまで懲戒免職となった教員のデータ(官報と連動した内部ツール)も、3年前までしか遡って調べられなかったため、加害者は処分歴を隠して3年経てば再び教壇に立てたのが実情だ。
こうした状況を踏まえて文部科学省は9月15日、教師の処分歴の検索可能な期間を3年から40年に延長すると発表した。これを受けて28日、全国学校ハラスメント被害者連絡会は、そもそも「(問題のある)教員に教員免許を再交付しないでほしい」とする5万4000筆以上の署名を文科省に提出するなど、根本的な解決には至っていない。
先のA氏が言う。
「数年前には、私立中学の元校長がフィリピンに何度も渡航しては、1万人以上の女性を買っていたというニュースが大々的に報じられましたが、自分も含めて、東南アジアでストレスを発散させていた教師は少なくないはず。コロナ禍で海外への渡航が制限されている今、教師による犯罪が増えないことを祈るばかりです」
教員による性的な犯罪が相次ぐと予測できる以上、子を持つ親は小児性愛者を見分ける目を養う必要がある。精神科医がこう解説する。
「小児性愛者の特徴として、肉体的・性的虐待などの過去があり、情緒障害やパーソナリティ障害などを抱えていることも。そんな彼らを見分けるポイントとしては、たとえば女児だけに不自然に話しかけたり、優しく接したりする。また、彼らは恋愛の対象として大人に関心を示しません。会話の中で、自分自身がまだ子どもであるかのように物事を語ったり、子どものことをまるで同年代であるかのように話したりもします。彼らが狙うのは、複雑な家庭環境の子ども。そんな子に対して、まるで自分が親代わりの存在として介入しようとし、言葉巧みに誘惑しようとします。コトに及んだ後も『2人だけの秘密だよ』と伝え、子どもを社会からどんどん孤立させていくのです」(前出・精神科医)
あくまで性的嗜好は個人の自由だが、犯罪行為に及ぶとなれば話は別。性的被害を受ける子どもがいなくなることを願ってやまない。
(橋爪けいすけ)