出版界を襲った“渡部ショック”、「甲子園本」酷評で「グルメ本」もお蔵入り

「タイミングが悪すぎたかもしれません。6月下旬に渡部さんが甲子園関連の本を出版したのですが、書店でもあまり見かけませんし、大手通販サイトの『amazon』でも、ブックレビュー欄には酷評するコメントが掲載され、売れ行きは推して知るべし。今年は夏の甲子園大会が中止ということもあって、高校球児や甲子園ファンの心の支えとなるような1冊だったのですが……。渡部さんの知名度やこれまでの実績から、かなりの部数を刷ったと言われ、版元としてはこれからどれだけ返品されるのか、頭を悩ませているのではないでしょうか」

 出版関係者が危惧するのは、「週刊文春」において報じられた渡部建の不貞スキャンダルの余波だ。渡部といえば、「高校野球大好き芸人」として、地方の予選大会にまで足を運び、その豊富な知識と経験から関連番組に多く出演してきた。その“野球愛”は誰もが認めるものだったが……。

「トイレ不貞を報じた翌週の『週刊文春』では、後輩芸人に交通費を渡して代わりに高校野球を観戦してくるよう命じていたという“裏の顔”が報じられました。もっとも、6月25日発売の同誌のインタビュー記事において、ビデオカメラを渡して後輩に撮影を頼んだことはあっても、行ってない試合を行ったかのように語ったことは一度もないと弁明していましたが、今や高校野球界でも渡部を擁護するような声は皆無。渡部の『甲子園本』を出版した版元としては、『週刊文春』で謝罪して週刊誌の売上に貢献するのも結構だけどうちの本はどうしてくれる? という思いではないでしょうか」(前出・出版関係者)

 こうした状況でお蔵入り危機を迎えているのが、渡部がライフワークとしてきたグルメ関連の本だという。

「実は渡部さんは今年の夏にグルメ本を出版する予定でしたが、本人が『自粛』を宣言した以上、やはり発売は厳しいとの判断にいたったようです。ネット配信の番組で4年ほど前から全国各地の知られざる名店をリポートしており、それらの情報を1冊の本にまとめる作業を行っていたのです。コロナ禍で苦境にあえぐ飲食業界ですが、政府がすすめる『GoToキャンペーン』もあって、渡部さんの“グルメ本効果”で地方の名店の集客につながれば……との思いもあったはず。それだけ発言力のあるタレントさんだっただけに、今回の『不貞報道』の余波の大きさは計り知れません」(前出・出版関係者)

 6月25日発売の「週刊文春」のインタビューにおいて、渡部は複数の女性との関係について「デートクラブのように安全に遊べる女の子たちというふうに認識していました」と語った。この「安全に遊べる女」という発言は、世間からさらなるバッシングを浴びて火に油を注ぐ結果となってしまった。同記事では迷惑をこうむったクライアントに対して謝罪する日々を送っているというが、これまでさんざん話のネタにしてきた高校野球界やグルメ業界にどんな謝罪の言葉を述べるのだろうか。

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