相次ぐ重要閣僚の辞任で野党の追及にさらされる安倍晋三総理(65)だが、党内での支持は圧倒的だ。2018年9月に行われた自民党総裁選で、安倍総理は石破茂元幹事長(62)をダブルスコア以上の大差で破り、完全決着がついたかに見えた。にもかかわらず、安倍総理はいまだ石破氏に敵愾心を燃やし続けているという。
「党総裁選以降も石破さんは政権批判を強めています。新元号の『令和』に『違和感がある』とイチャモンをつけたり、6月に起きた『老後2000万円問題』でも、報告書の受け取りを拒否した麻生太郎金融担当相(79)を批判していました」(自民党関係者)
極め付きは、8月23日付のブログだった。韓国政府が日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決めた背景に、〈日本が敗戦後、戦争責任と正面から向き合ってこなかったことが問題の根底にある〉と指摘。何にでもかみつく石破氏の「口撃」に、ついに三行半が突きつけられた。
「安倍総理は側近に、『そんなに言うなら、立憲民主党に移ればいいのに』と野党入りを勧めていました。冗談っぽい口調ではなく顔も本気だったそうで、相当ムカついているんだろうね」(前出・自民党関係者)
9月の内閣改造でも石破派(水月会)は派閥創設以来初めて、入閣者がゼロの冷遇を受けている。
「石破さんが批判を繰り返すのは、党内でかすむ存在感に焦っているから。春には嫌気が差した若手議員が派閥を退会し、総裁選立候補に必要な推薦人20人に足りなくなってしまった。地方人気も『令和おじさん』の菅義偉官房長官(70)に奪われ、人気回復のためテレビ出演や雑誌のインタビューに積極的です」(政治部記者)
こうした求心力低下に、地元ではある変化が起きているという。
「今、期待されているのは石破さんの妻・佳子さん。昨年の党総裁選でメディアの単独インタビューに初登場し、60代とは思えない美貌に注目が集まった。それ以来、出馬待望論が起きています。石破さんは『出さない』と拒否していますが、この先、切り札として出馬する可能性は消えていません」(前出・自民党関係者)
森友学園の籠池夫妻のように、夫婦共闘で「打倒安倍!」を目指す日も‥‥。