【大阪・関西万博】マツケンサンバ・花火・盆踊りで黒字化狙う夏の大勝負が始まった

 4月13日に開幕した大阪・関西万博。7月21日までの一般来場者の累計は約1120万人となった。

 万博協会は計約2200万人の来場が黒字ラインと想定しているが、一時中止となっていた水上ショーは7月11日、空飛ぶクルマのデモ飛行は同12日に再開。同19日には、唯一、未完成だったネパール館がオープン。さらに同19日から8月31日まで毎日入場可能となる「夏パス」がスタートし、来場者アップの追い風が続いている。

 加えて、黒字に向けギアをアップし人を呼びこむためのイベントが多数予定されている。

 まず「夏パス」期間中には毎日、花火大会が行われる。これまでは「Japan Fireworks Expo」による全国の花火大会の魅力を発信する花火打ち上げが月イチでおこなわれてきたが、8月いっぱいは毎日となり、集客が期待できる。

 7月25日~28日には「万博ゆかたデー」が開催され、25日はオープニングイベントとして松平健らが出演し、「マツケンサンバⅡ」が披露される。26日は盆踊りで「ギネス世界記録」に挑戦、27、28日は国内外の人たちと交流盆踊り、もうひとつ、28日には大屋根リング盆踊りが行われる。

 また、東ゲートに比べ西ゲートの利用者が少ないのが課題となっているが、パビリオン並みに行列ができる「ミャクミャク ぬいぐるみくじ」が7月18日から、東ゲート側から西ゲート側に移転。JR弁天町駅から西ゲートに向かうシャトルバスが8月1日から運行される。

 SNS上ではブルーインパルス、花火、マツケンなど、集客に必死という批判的な声もあるが、7~8月に入場者数がどのくらい増加するのか注目される。

(鈴木十朗)

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