目が覚めたらここはどこ?相鉄線・東急線乗り入れで「絶対に眠ってはいけない路線」が誕生

 利用者の利便性向上を目指して、異なる路線や鉄道会社の相互乗り入れが盛んになると、これまでにない長距離路線が誕生する。

 そうした路線は寝過ごすとたいへんなことになる。JRの湘南新宿ライン・上野東京ラインも「寝過ごし厳禁路線」の1つ。東京から帰宅のために上野東京ラインの南行きに乗り、うっかり寝過ごして折り返してしまうと、目が覚めたら群馬県の前橋駅ということもありうるからだ。

 また東武鉄道のスカイツリーライン・伊勢崎線・日光線は、東京メトロ日比谷線・半蔵門線と相互乗り入れをしている。コロナ禍前は、お酒を飲んで乗車して眠ってしまい、折り返して終着駅の南栗橋駅で降ろされ、「ここはどこなのか?」と呆然…なんてことがよくあった。

 そして今年、また新たな「眠るなキケン」路線が誕生した。3月18日、相鉄線と東急線が相互乗り入れを開始。神奈川から埼玉まで直通運転を行っている。

「この路線は距離こそ上野東京ラインなどより短いものの、寝過ごして折り返すとどこへたどり着くのかわからない怖さがあります。東横線直通列車は、東京メトロ副都心線と東武東上線に、目黒線は東京メトロ南北線と都営三田線と直通運転しています。ですので、目が覚めたら和光市駅、森林公園駅、浦和美園駅、西高島平駅に着いたということがあります」(鉄道ライター)

 たどり着く駅はみごとにバラバラ。目が覚めたらここはどこ?という状況が文字通りできあがる。コロナが落ち着いてお酒を飲む機会も増えるはず。同線を利用する人はこんな事態にならぬよう、飲んで帰る時は目覚ましをセットするなど対策をしたほうがよさそうだ。

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