裏金問題をめぐって刑事告発を受けていた安倍派（清和政策研究会）の幹部7人について、東京地検特捜部は不起訴とする方針を固めたことが1月16日に報じられた。自民党では現在、政治刷新本部の会合で派閥政治に関する議論が行われているが、17日放送のTOKYO MX「バラいろダンディ」で、元衆議院議員でタレントの杉村太蔵が「劇団自民党」と猛批判した。
番組では、松野博一前官房長官、高木毅前国対委員長、世耕弘成前参院幹事長ら安倍派幹部7人の顔写真を並べ、杉村は「この幹部7人は、『ああ不起訴になって良かったな』と、ひょっとしたら安堵しているかもわかりませんけど、自民党全体的には選挙でキツくないですか？」と指摘。さらに話題は政治刷新本部に及び、「派閥をなくすとか、存続とか、そんな議論やってますけど、本当ね、これは国民のみなさん自民党の術中にハマってるんですよ」として、「刷新」よりも「実態解明」の重要性を訴えた。杉村は「日本の民主主義を守る」という岸田文雄総理の発言を「トンチンカン」と一刀両断してこう続けた。
「もう、すぐ刷新本部。麻生vs菅。これ完全に自民党劇団ですから。劇団自民党ですから。視点はそっちに…」
そこで司会のふかわりょうが「どっちですか？」と尋ねると、杉村は「劇団自民党にしましょう」と即答。スタジオが爆笑に包まれる中、杉村は旧ジャニーズ事務所や日本大学同様に「第三者委員会作るべきですよ」と主張した。
ふかわは「こう言ってますけど、彼も劇団自民党の一味で出てましたから」とツッコミを入れると、杉村はすかさず「かつて子役で出てました」と返して再び笑いを取ったが、芸能ライターはコメント使いまわし疑惑を指摘する。
「杉村さんはこの日、テレビ朝日系の『大下容子 ワイド！スクランブル』にコメンテーターとして出演。政治刷新本部の話題を扱った際にも、岸田総理の『日本の民主主義を守る』という発言に噛みついて『トンチンカンな演説だったな』と指摘。実態解明を主張して、『視聴者のみなさん術中にハマってますよ』と前置きして『劇団自民党だから』とバッサリ。刷新本部の最高顧問を務める麻生太郎氏と菅義偉氏の名をあげて『役者がそろってる』と評していました。その後の第三者委員会の必要性を訴えるくだりも、『バラダン』とほぼ同じでしたね」
売れっ子コメンテーターだけに、コメントの使いまわしは仕方ない!?
